「絵がオシャレ」ジョーカー muiさんの映画レビュー(感想・評価)
絵がオシャレ
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トッドフィリップス監督が映画の「色」について話す動画を見てから、ジョーカーを鑑賞しました。
動画で話していたように、色彩の対比が多く、一つ一つのシーンがとてもオシャレでした。
寒色の場面でどこかに目を引く暖色のネオンがあったり、登場人物の気分とライトの色を関連づけてみたり、色に着目して観ると新しい楽しみ方ができました。
ジョーカーは、抑えがきかず呼吸ままならない咳をするように笑うなあと感じました。声をあげて笑っているのに、本人の意図に反している苦しさが伝わってきました。
虐待家庭で育ち、社会から酷い仕打ちを受けたらそりゃあ壊れてしまうなと納得。
誰か1人でも彼を心から心配して、手を差し伸べてくれる人と出会っていたら、彼の人生は大きく変わっていたのではないでしょうか。
また、暴動を起こした民衆も、ジョーカーのようにあと一歩のところで糸が切れてしまうような日々を送っていたように思いました。
何かきっかけがあればボカンと火がついてしまう人たちを生み出したのは、孤独や社会の理不尽な側面ではないでしょうか。
他者に攻撃的な人間が傷つけられても自業自得だだと思いますが、誰も傷つけず、ただ自身の平穏を守っている人たちが暴動の1番な被害者だと思います。
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