劇場公開日 2019年10月4日

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「笑えるか、笑えないか」ジョーカー 機動戦士・チャングムさんの映画レビュー(感想・評価)

3.0笑えるか、笑えないか

2024年9月24日
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鑑賞方法:DVD/BD

 光に救済を求める程、闇は深くなる。

 心の裡で、存在の耐えられないクラウンが怯えつつ、自分にウソをついて笑ったことのある方なら、身に覚えがあると思います。

 私はこの映画を、全面的には支持しません。ジョーカーとは、ある特定の環境が引き当てるものではなく、誰の心の裡にも棲んでいるものだと考えているからです。そう思わないと、ヒーローを凌ぐ輝きを放つヒールの存在が、証明できません。
 繰り返します。ジョーカーは、特別ではない。誰もが隠し持つものです。解き放たれたジョーカーに喝采を送るのは、私自身であり、私もまた、ジョーカーを隠しているからです。見たくもない自分を、見させられた気がするので、私の中の何かが、この映画に反発を覚えます。それが何なのかは、続編を観て探すつもりです。

 取り急ぎ、私とババ抜きしたい方、いる?。

 ゴッサムは、誰の心の裡に在る?。

追記
 続編観ました。注目点は、アーサーの中のジョーカーが発動するシーンと、そのジョーカーが沈黙するシーン。そして、それ以上の注目点は、そんな彼を、見ているヒトたち。この映画の、本当の主人公は、誰?。
 私が、この連作に居心地の悪さを感じたのは、で、あんたはどうなの?。って云う問いかけが続いたからです。BAT MANがいない世界で、無敵のヒトにならざるを得ないヒトが現れたら、あんた、どうするの…?。ずっとそう問われていたような気がしたからです。その問いかけに、皆様なら、何と応えます?。

機動戦士・チャングム