「巨人の肩に乗る」ジョーカー hideaquiさんの映画レビュー(感想・評価)
巨人の肩に乗る
「巨人の肩に乗る」。この作品も当たり前ながら、多くの先人の作品の肩に乗っている。
「時計じかけのオレンジ」が大嫌いだ。アレで男性のピエロが苦手になった。欧米の人にもピエロがキライ、こわいという人が少なくないのだと知ったのは割と最近だが、自分だけじゃないんだとちょっとホッとした。
キューブリックは個人的にオーケーな作品とNGな作品があって、2001年やフルメタルジャケットはオーケー(好きなわけじゃない)、時計じかけはNG。シャイニングは見る気にならない。きっとNGだから。
でも、JOKERは大丈夫だった。問題ない。キューブリックの肩に乗ってないから。
作品が始まってすぐに感じた。この感じはラース・フォン・トリアーだ。「ヨーロッパ」にリズムが似ている。そして「ダンサー・イン・ザ・ダーク」の追体験。あの時と違って泣きはしなかったけれど。
観たあとにTwitterで検索すると同じことを感じていた人が多かった。さらには「タクシードライバー」。
倫理あるいはポリティカルコレクトネスとマーケティングあるいはポピュリズム。作家がこれらをどうバランスをとるか。ハリウッドの優秀な映画人はここがうまい。PIXERしかり。MARVELしかり。スピルバーグ、ルーカスしかり。
#joker #jokermovie
コメントする