劇場公開日 2019年10月4日

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「全く笑えない喜劇」ジョーカー 野川新栄さんの映画レビュー(感想・評価)

5.0全く笑えない喜劇

2020年4月9日
スマートフォンから投稿
鑑賞方法:DVD/BD

悲しい

楽しい

知的

行きつけの映画館で観れば良かったと後悔している
今でもどこかで公開している
自宅から150キロ離れていても観に行きたい気分だ
これは傑作だ
これこそがアカデミー賞にふさわしい
そんな主張すると嫌韓だからだと決めつける馬鹿がいるが全く話しにならないお笑い草だ
ダークナイト2作品よりよっぽどこっちの方が面白い
アカデミー賞の審査員は頭の中を切り開いて中身を見てみたい

古今東西ハリウッドも日本もその他も本編の映像作品に前日譚後日譚のようなスピンオフ作品がよくあるがそのほとんどが全くつまらない駄作か本編に遠く及ばない残念賞だったりする
その代表例がのちに作られたスターウォーズ6作品だ
あれは酷かった
ネームバリューを悪用した紛い物だ
平成仮面ライダーより酷い
だがこれは違う
むしろバットマン系の映画では最高傑作だ
本家超えだ

主演俳優ホアキン・フェニックスがとにかく素晴らしい
褒め言葉のボキャブラリーは少ないので多くは語れないが彼は天才だ
いや鬼才という言葉が相応しい
人間離れした演技力に興奮した

番組本番中にジョーカーに射殺される名司会者マーク・フランクリン役に贅沢にもロバート・デニーロ
凶悪殺人犯相手に恐れることもなく堂々と渡り合い正論を言い放つフランクリン
平凡な司会者には真似できない

だがデモ行進は大嫌いだ
金持ちは殺せとか叫んだり暴動を起こしたりする奴は生きる価値がない駄目人間だ
だからお前らは貧しいんだ

ジョーカーはテロを肯定化している?
馬鹿いっちゃいけない
銭をもらって映画評論しているならそんな笑えないジョークをテレビで言っちゃいけない

丸亀製麺でかけ(並)6食分のカネを払ってでも映画館でジョーカーを観る価値があるよ
マンネリ化したテレビやネットよりよっぽど知識になる

一部熱烈なバットマン系映画のファンには従来のジョーカーのイメージと違うという意見があるようだ
しかしバットマンが子供の頃の話でジョーカーになりたて
詳しくは知らないがこれからおよそ20数年の年月が経つのだろう
それから勉強したりいろいろな人との出会いで人間的に成長し変わっていくのは自然なこと
元知事で政治的発言を繰り返す知性派タレントのそのまんま東が若い頃はどうだったか
『ハケンの品格』の主演が影響して理想の上司に選ばれた篠原涼子の若い頃はどうだったか
そういったことがわかれば受け入れることができるはずだ

良いか悪いか面白いか面白くないか個人の主観で決まる
僕の感想もあくまで僕の主観であり世界三大映画祭の審査員だろうと映画レビューだろうと影響は受けない
みんな違って当たり前なんだ
みんな一緒なんてありえないんだ
みんな外出禁止なんて無茶な話だ
いい年した大人なのに他人の評価を鵜呑みにしていつも多数派に流されて騙されたとか面白くないとか怒るなんて愚かなことだよ

野川新栄