「ただの殺人映画」ジョーカー ヒロポンさんの映画レビュー(感想・評価)
ただの殺人映画
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閉鎖病棟を観た後だったので、どうしても精神を病んだ人間が殺人するという似たようなストーリーに比較してしまった。出来は閉鎖病棟よりはマシ。でもただの殺人映画。やっぱりどんなに俳優さんが頑張っても精神を病んだ人の眼は真似できない。
また殺人に至るまでの人生や環境にみんな思いを馳せて感動するんでしょうけど、殺人は殺人であって、身勝手そのものであって、実際の世の中にはもっと苦労している人はたくさんいるし、この程度でダークサイドに堕ちるのかとガッカリした…。だから星は0.5。
それにしても映画会社は精神障害者をなんだと思っているのか。社会も社会で、いざ現実社会だと精神障害者だからといって殺人は許されない!極刑に!などと声高に叫ぶくせに、映画だと精神障害者が殺人しても共感したり、感動したりするんだね。いい加減なもんだ…。
どんな境遇であろうと殺人はやってはいけないことと、エンドロールで良いから映画会社には言ってほしかったです。例えフィクションであってもね。美化して終わりだなんて、現実社会との対比も含めて、観ていて胸糞が悪くなる映画でした。
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