「とは言えジョーカーは殺人鬼」ジョーカー アンディぴっとさんの映画レビュー(感想・評価)
とは言えジョーカーは殺人鬼
バットマンシリーズは何ひとつ観ていないけれど、充分楽しめた。観てから行けばもっと良かったんでしょうね。
アーサーの痩せ細って丸めた背中を見ると惨めさが伝わってくるし、生い立ちを考えても卑屈になってしまうのは分かるような気もするけれど、だからといって人を殺していい訳がない。やはり悪人。
なんとなく薄気味悪いのに、ピエロのメイクをしてスーツを着て階段で踊るシーンや、駅のホームで警官が襲われてるのを尻目に悠々と歩いていく(踊ってたっけ?)シーン、口の中の血で唇描いて笑うシーンはカッコいい〜なんて、不覚にも思ってしまった。映画として魅せ方、観せ方が上手い。
アメコミ関連はあまり観ないジャンルだけど、ダークナイト等今度観てみようと思う。
2020/08/23
ティム・バートン監督の2作品、ノーラン監督の3作品を観た後の再鑑賞。ジョーカーのみでも面白かったが、一連の流れを知った上で観るとまたさらに面白い。ダークナイトの徹底的な悪のみのジョーカーと、今回の悲哀を帯びて悪と化していくジョーカー。どちらも凄い。既に高評価を得て完結しているバットマンシリーズを、全く違う映画でこれだけの映画を作ってしまう、凄いです。改めてフォアキン・フェニックスも凄いです❗️
この作品は自分も大いにしみましたが、公開時に云われていたアカデミー賞最有力というのは絶対無いと思いました。
「タクシードライバー」と「キング・オブ・コメディ」から大いにインスピレーションを受けてる訳でが、スコセッシは「ディパーテッド」という大して素晴らしいとも言えない作品でようやく受賞した訳ですから(受賞式で"Based on japanese film "と紹介されたのを自分は忘れてません)。
当然フォアキン・フェニックスの男優賞止まりでしたね。