劇場公開日 2019年10月4日

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「うーん、そんなに良いかな…?」ジョーカー サバ缶さんの映画レビュー(感想・評価)

2.5うーん、そんなに良いかな…?

2019年10月30日
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鑑賞方法:映画館

予備知識は一般人(?)程度で見に行きました。
ジョーカー=バットマンの悪役、悪のカリスマ的かっこよさ、犯罪都市ゴッサムシティの王(的な?知らんけど)
ってことくらいが頭の隅にあった。
そんでバットマンがすこし古めのアメコミってことも。(つまり舞台を現代にされてる訳ではないんだろうなって考えてた)

そんなくらいの頭で見終わったら、疑問がたくさん出てきた。

これバットマンのジョーカーである意味ある?まずここはどこ?いわゆるゴッサムシティ?そんで時代はいつ?バットマン(ブルース)が子供で、白黒テレビの感じからして1950、60年代とかって感じ?そんな時代に冒頭のメンタルセラピーみたいなカウンセリングあったの?少なくとも日本はそれくらいの時代は精神衛生法なんてものもあったんだけど、アメリカは違うんかな、いやあそんなに違わないと思うけどなあ、『ビューティフルマインド』みたいなイメージあるし。とにかく、あのメンタルセラピーはなに?まじで時代設定はいつごろなの?まあフィクションだしそこらへんは曖昧なんだろうけど…。現代風にしても良くない?SNSに晒されるイタいコメディアンみたいな、それで「まったく新しいジョーカー」みたいなのならわかるけど…。

設定の疑問が浮かび続けて、ストーリーをしっかりと楽しむことができなかった。

そういう細かい設定なんて気にしやがって、この映画の本質はそこじゃねえよ…みたいに思われるかもしれないけど、それが頭に引っかかってからは、全部破綻した「作り物」にしか見れなくて。ホアキンフェニックスの素晴らしい演技、狂気じみた笑い声も、家でDVDで見た『時計仕掛けのオレンジ』のマルコムマクダウェルの声に聞こえてくる。すなわち作り物。まあ映画なんて常に作り物だけどさ。
『joker』を見てる自分を頭の上から見てるみたいな。
没頭することによって映画を見つつ傷つくし何かを得ると思う(勝手な自分の考え)けど、没頭できなかった。

これを見て痛みとか苦しみとか、それから解放されるための身勝手さとそのための暴力とか、なんとなく理解できそうだけど、もっと違う方法があると思う。ジョーカーじゃなくても、ゴッサムシティじゃなくても。

見てる間ずっとこれから面白くなるんだろうなあって思ってた。そんでその高揚感のまま終わった。

ていうか『キングオブコメディ』と『タクシードライバー』見ないと面白みを理解できないとしたら1つの作品としてはダメでしょ

というかこれが金獅子賞か……

思いついたことをだらだら書いた

サバ缶