「手の上で転がされる気分」ジョーカー のりすけさんだよさんの映画レビュー(感想・評価)
手の上で転がされる気分
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格差社会の底辺にいる救いのない状況で様々な苦難が降りかかる主人公は妄想と現実が入り交じった中でジョーカーに変わっていくストーリーに気分が滅入りました。
ただ、監督や批評家のインタビューを見てみると、最後のシーンでこれまでのストーリーがすべてジョーカーの空想話だったとも解釈できます。
それならば、このストーリーを私たちがまともに受け止めて主人公に同情したり、格差社会の問題を読み取ったりすることすらジョーカーに仕向けられたものであり、ジョーカー流の悪戯に踊らされていると考えるとあらためて奥深いなぁと感じました。
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