「俳優を怪演させるジョーカーという怪物」ジョーカー キムチさんの映画レビュー(感想・評価)
俳優を怪演させるジョーカーという怪物
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底無しの孤独と貧困に打ちのめされた精神病者が、殺人によって自らのアイデンティティを見出す。ただ、彼の生の目的はあくまで自らの高貴な死であり、その昇華のために殺人を繰り返していく。
ホアキンフェニックスの怪演と音楽・光の演出がすごい。とにかくもう恐ろしく美しかった。
前述しましたが本当にジョーカーが精神病者だったのかは分からない、曖昧にしており、母親の妄想病も実は事実もあった、、?そのあたり錯乱させられ、世界観に引き込まれていったのが良かったです。
ダークナイト3部作を観てから臨み、その上でうーん?と、気になったのは2点。
1.ジョーカーの賢さ
ダークナイトのジョーカーはとにかく賢くてあらゆる手段を使ってもスルリと逃げ出していく。この部分どうやってあのジョーカーになったのだろう?ただ、ラストシーンも何気に逃げ出してるから罪を重ねる中で勝ち得たものなのかしら。
2.王としてのジョーカー
時代が異なるから辻褄は合うんですが、、民衆から崇められるジョーカーはダークナイトのジョーカーとどうしてもイメージが合わない。。
アーサーがジョーカーになったのは何故なのか。ストーリーはそこに尽きます。番組でジョーカーに想いを語らせるのもそこまで明確にしなくても良かったかなぁと思います。曖昧さが良いなと思っていた自分としては。。
最後に、題名にもしましたが、ジョーカーって本当にすごい存在ですね。その日の夜はなかなか眠れませんでした。またダークナイトも観ようかな。
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