「「自分の人生は喜劇だ」 「ジョークを思いついたんだ、君には理解でき...」ジョーカー ゆっこさんの映画レビュー(感想・評価)
「自分の人生は喜劇だ」 「ジョークを思いついたんだ、君には理解でき...
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「自分の人生は喜劇だ」
「ジョークを思いついたんだ、君には理解できないよ」
この2つの言葉に全てが詰まってて震えた、泣いた。
喜劇だと思うしかない、彼の追い詰められた孤独と、それを同じくする者しか理解できないであろうという言葉。
美しいものを愛でるとか大事なものを大切にすることができるのは、それを持ってる人間だけなのかもしれない。
正論を言えてそれを正しく守れるのは、自分が守られた所にいて実行できる環境下だからなのかもしれない。
「正しいこと」は所詮「世間一般の求める正しい姿を守れる立場にある人間が使えるもの」なのかもしれない。
初めは銃を手にした時「だめだよこんなの」って言える人だった。でも真面目に生きようとしても虐げられ続けてそのせいで損をし続ける人生だったら、真面目でいるのは馬鹿らしくならないか?
正気を保ったまま誰にも愛されてなかった自分を受け入れられるか??
自分に当たり前に向けられる悪意や利用や侮蔑や嘲笑をただ黙って受け入れられるのか??
ジョーカーのやったことは100%悪いことだ。
だけど彼の気持ちが理解できてしまう。
テレビで語った彼の言葉に泣いてしまった。
そしてそれを理解できず笑うのが一般人だ。
この映画でまざまざと、正しく生きることは、正論は、絶対ではないのだと教えられる。
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