「バットマン,ダークナイト未視聴者の感想」ジョーカー das Stoutさんの映画レビュー(感想・評価)
バットマン,ダークナイト未視聴者の感想
クリックして本文を読む
話題になっていたので,「狂気の悪役の誕生秘話で,影響を受けて凶行に走る人がいてもおかしくない」という情報だけ得て,映画館へ.
大まかなストーリーは「貧困と孤独の末,絶望の淵に立たされた主人公が狂気に呑まれる」というもの(多少語弊があるが…)で,大きく予想を裏切られることはなかった.
しかし,その「狂気に呑まれる」までが想像を超えていた.
途中,主人公が同じアパートメントのシングルマザーと良い関係になるシーンがあり,陰惨といってもパートナーを用意するくらいの救いは用意するのかと思ってしまったが,すっかり騙された.
彼は一体どこから本格的に狂ってしまったのか,初めからだったのだろうか.
路傍の石の如く世間に見放された男は,自身の人生を喜劇と表現し,そして狂気に身を委ねた.
他者を顧みない社会の末には,ジョーカーの登場が冗談では済まなくなってしまうのだろうか.
日本でも,「無敵の人」というスラングがいっとき注目を集めたことを思い出す.
ストーリーに込められたメッセージがストレートであるだけに,純度の高い感情を叩きつけられるようで,強く印象に残る作品だった.
本作品とはさほど繋がらないような気もするが,バットマン,ダークナイトも見てみたい.
コメントする