「バットマンは出てきません」ジョーカー shioshioさんの映画レビュー(感想・評価)
バットマンは出てきません
「ダークナイト」で大暴れしてバットマンを困らせた悪役ジョーカー、そのジョーカーを産んだ格差社会のお話です。
鬱な作品です。主人公が徹底的に壊されていきます。というか人間を狂気に追い込むゴッサムシティ(格差社会)への強烈なアンチテーゼ。弱者は社会保障も打ち切られ、どんどん落ちていきます。自己責任という言葉では何も解決しない。悲しいのに笑顔に見えてしまう主人公アーサーのピエロメイクが不気味で哀れ。
アカデミー作品賞向きかどうかは微妙ですが、ホアキン フェニックスには主演男優賞ぜひ取って欲しい。
終盤、暴動シーンに突然、大音量の「ホワイトルーム」、最高にカッコいい選曲で星半分おまけです。
[2/10追記]
わーい、やっぱり主演男優賞、ホアキンおめでとう。
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shioshioさんのコメント
2019年10月4日
もしマーティン スコセッシがこの作品を撮っていたら、あの暴動シーンはきっと「ストリート ファイティングマン」だったろうな…と帰宅後に夢想しました。