薄暮のレビュー・感想・評価
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帰宅困難
私事で恐縮ですが、夜がメインの仕事なので出勤するときには薄暮の時間帯が多いです。毎日ゴールデンアワーからマジックアワーの金沢の風景を見てから仕事する。しかも日本海側なので海に夕陽が沈む光景なのです。薄暮を独り占め!なんと優雅な生活。でも天気が悪いとつまらない。そんな毎日を送っています・・・
雪が降ると大変です。坂道を登らなきゃならないので、5センチくらい積もったら即座に帰ります。
告白。いい思い出です。
で・・・?感想になってませんでした。
「はぁ、この程度ねぇ」とは言いたくなる。
この作品の原作・脚本・監督・音響監督・プロデュースの山本寛さんが『鬼滅の刃』について「ただの「劣化コピー」じゃないか、と。同系統、同じテーマでこれに比べたらずっといい作品は、過去にごまんとある。」「薄い。薄いが故に、解りやすいのだろう。」「あまり悪くは言いたくないが、はぁ、この程度ねぇ、とは言いたくなる。」と論評していたので、全く山本寛さんの事を知らない私はどんだけ凄い人なんかと気になり最新作である『薄暮』を観ましたが…
「はぁ」とため息をつかされました。
作品の舞台が良く知る所だったので少し興味がわきつつ期待して鑑賞するも「えぇっ」の連発で無理くり震災がらみに関連づけて同情を誘ったようでなぜ此処が舞台になったか意図が全く不明です。
何処かの田舎の風景であって舞台がここである理由がありません。
本当に地元に出向いて取材したのでしょうか?登場人物たちにどう影響を与えているのでしょうか?
まるで震災復興詐欺の一種です。
上映時間に関してもこんなに短いのかと驚き、この希薄なストーリーで劇場映画化する意味があったのでしょうか?本編が短すぎるのにエンドロールの長さには驚かされました!!
クラウドファンディングで製作費を調達したようですがこの内容で本当に正しくお金は使われたのか疑問です。
正直、つまらない・絵が動かない・登場人物の心理描写がないで、良いところは背景の美しさとキャストの豪華さぐらいで山本寛さんの関与した部分が全てダメです。
制作者の山本寛さんには自身がこの程度の作品しか作れないのによく他人の作品を批判できるものだと感じました。
私はこの作品に「はぁ、この程度ねぇ」とは言いたくなる。Blu-ray代4700円をドブに捨てた感が半端ないです。
無理やり間爆発。
ストーリーは良かったですね。監督がバカでツッコミどころ満載ですがね。
監督がクッソ。
「薄暮」のために、建てられた会社に不払いとかあるし、オタクをバカにしてたり、アニメーターや声優さんからも嫌われている監督。
監督がクッソだと、アニメーターや声優さんが頑張っても評価低い。こういう監督なくしたいよね。
薄暮のタイトルの意味は分かったが、、
福島の帰宅困難地域から引っ越した先、いわき市にて学園生活をおくる主人公:佐智と絵を好む祐介が出会い、初恋をする物語。
情景を大切にして初恋映画を創りたいアニメの趣旨は分かるのだが、佐智と祐介に「若者らしさ」が無く、かなりの年配の方が描いたかの様な脚本に何故か古臭さと違和感を覚えた。
また、話に深みがあるかと思えばそうでも無い。
帰宅困難者モノでも深みは無いし、ただラストをより良く感動させたいだけだと感じてしまった。
メインやサブ含めて「臭うよね」とか「臭い」とか、かなりキーワード的に用いられるが、何の為にあるのだろうか?
差別的に用いられているのであれば、問題である。
とにかく 美しい。
まず、いわきの風景を美しく描いてくれたことに感謝。
そして音楽や、主人公を始め演者の方、すべてが美しくすばらしい。物語も、派手なお話ではないけれど、でもそれが良い。普通の生活や人との出会いが、笑ったり恋をできることが、どんなに素晴らしい事か。
素敵な作品。良い時間を過ごせました。
平のまちポレを出た時の夕暮れが、映画の続きのようで、それもまた良し。
もったいなかった
東北・いわきにいる少女を描き、震災から日常に戻りつつある現在を、郷愁に満ちた情景とともに表わそうとする意図はわかる……
だが、震災について、夢のシーン以外にはセリフだけ。
震災がトラウマになっている描写が希薄。
少女の細やかな心理状態を表現するなら、演出としての見せ方、それに比例した原動画の演技と動きが必要だと思うんですよね。
作監&キャラデザインの近岡直さんも実力あるし、原画に平松禎史さんをはじめ、実力派が名を連ねているし、決して下手なわけじゃない。
なのに、ガタつき感。
全体的に、低予算、スケジュールが足りないで、間に合わせたような粗い印象。
頰の赤みや涙など記号的表現に終始し。
モノローグを多用しすぎてCDドラマっぽい心情説明セリフ過多も、私には苦手なタイプ。
また、女の子の描き方が、男性から見た偏見を感じてしまい、うまく話に入りこめませんでした。
生理のことを口にしたり、全裸で眠るシーンなどの必然性を感じず。
結果、ストレートすぎてひねりなく、薄っぺらな「普通さ」「凡庸さ」に、必要なのかわからないサービスカット入り、ってな不自然さを感じてしまいました。
クオリティとスケジュールを管理できる体制があれば、よい作品になった可能性が高く、「もったいない」って印象でしたね。
監督は、原作総監督としてドーンと構えて、他に脚本演出をたてればよかったのになぁ、と思いました。
特に脚本に女性が入れば、もっと質は上がったと思います。
いろんな意味で楽しめた
たまたま、2016年暮れにweb 番組でキックオフを知り、やっと出来上がった本作品。
発信される完成迄の経過を日々楽しんでいた者としては『遂にやって来てしまった文化祭当日』の気持ちで劇場に行って来ました。
創ってる人達はトンでも無いでしょうが僕的には『永遠に繰り返される文化祭前日』よろしくいつまでも絶賛制作中でも全然OKでしたが (笑)。
ホントに次回が無いのなら尚更。
映画祭ノミネート等、まだ動きが有る様なのでそこはフォローして行きたい。
出来上がった作品の評価は人それぞれなので手短に。
シンプルで何回観ても胃もたれしない感じが気に入りました。
未観賞の方へのお薦め具合は?
あくまでもインディペンデント作品を楽しむ心構えが必要だと思います。
通常のメジャー作品の様に大口開けて流し込めば誰もが美味しいと満足する様なバリ化調なシロモノでは無いと思います。
僕に取ってはアニメーション等の映画作品の楽しみ方の幅を広げてくれた作品です。
朝の連ドラじゃ無いけど、アニメーションって創るの大変なんですね~
東北三部作の締めとなる作品
宣伝などで震災復興などを前面に出されたのがひとつのミスではないでしょうか、
東北地方を題材にした青春群像劇なれば、もうちょっと掘り下げは欲しい所かも知れないがそんなに悪くない。
人物輪郭を細かに動かす手法は面白い、立体感の少なさをカバーし体温感じる作画と成り。
背景美術は実写混在、予算的なものだろうが思いの外嫌味に見えず、ある種効果的な作品色として捉えられたかもしれない。
キャラはWUG等の延長、声優は良かったと思う。
三部作其々は単体だとややアラも目立つ、しかしながら纏めると相乗効果が感じられ、ちょっと甘いが好評価。
時間と、お金と、監督にもう少しの忍耐力があれば、もっと名作と言われる作品になったでしょう。
クソ
この映画を見ようと考えてる方
絶対に見ないで下さい。時間の無駄です。
何でこんなものを公開する気になったのかな?
東北を馬鹿にしてるのかな?
自分は何を見させられてるんだろう?
という気分になります。確実に。
もしこれが小学生が力を合わせて作ったよーというのなら頑張ったねーと言えるのですが、いい年した大人たちが作ったという事実には落胆を通り越して憐憫の気持ちすら芽生えます。
主演女優に逃げられるのも納得の出来です。
美しい作品。されど制作体制の不備が悔やまれる
「アニメーションはエネルギー集約産業」
かつて大塚康生さんがそういう主旨のお言葉をおっしゃったそうですが、
本作は"作品の為にエネルギーを集約する"体制整備が不十分だったように見受けられます。
もう少し「人とお金と制作体制が整った状態で
作る流れになって欲しかった」
と思います。
(ただし、[通常の商業アニメとは全く異なる
プラットホームでの制作]という一点には注意が必要)
完成度が高いとは言えない。
アラを探せばいくらでも探せる。
監督の"敵を作ってしまう言動"は
プロデュース上ではマイナスにしか働かない。
それでも、
スクリーンには美しい世界がある。
その世界で生きる人々の生活がある。
かつて悲しい出来事があり、
その記憶が長い影を引いていても、
顔を上げ前を見て歩こうとする人たちの心の動きが丁寧に描かれる。
美しい作品。
夕暮れの空、薄暮の風景に魅入られ、足を止める。
その瞬間の気持ちをフィルムに留めようとした作品。
私個人は結構気に入っている。
それだけに制作体制の不備が悔やまれる。
素晴らしい風景と日常の細かな美しさ
なんだか、まるで監督のアンチが複数のアカウント持ってレビューしているような気がしますが...
とにもかくにも、日常にある美しさを感じることができました。青春を思い出すノスタルジーに溢れた映画です。
毀誉褒貶の監督が生み出したピュアな作品
今まで、映画のレピューなんて書いたことないのですが、山本監督作品、昔から好きだったので一言書きます。山本監督は、毀誉褒貶のある映像作家ですが、あまりに御本人の人物像に引きずられた作品評価がされていると思います。このサイトのレピューを見てもその傾向が顕著で、ただ単に監督を貶めたいためのレピューが散見されます。さて、映画については、これまで、フラクタル、Wake Up, Girlsで見せていた余韻をあまり残さずに小気味よい場面転換をしてく監督の特徴がよく表れていて、私はその点を評価しています。音楽についても、弦楽四重奏が良い緊張感をもたらして好ましく思いました。初恋に至るかどうかの高校生たちは、本当にピュアで可愛らしいです。限られた予算の中での作品ということを知っているとどうしても贔屓したくなりますが、作画や動画についてもう一歩のところがあり、4.5点といたします。
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