劇場公開日 2019年4月19日

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「歪みは悪か」アガサ・クリスティー ねじれた家 everglazeさんの映画レビュー(感想・評価)

4.0歪みは悪か

2019年5月15日
iPhoneアプリから投稿
鑑賞方法:映画館

多くの推理小説が俳優を入れ替え定期的に映像化される中で、本作は良い出来だと思いました。淡々としがちな話を「観て」いられるのは、やはり役者によるところが大きいと思います。
随分評価が低いので鑑賞を迷いましたが、俳優陣のレベルからして映画としても耐えうるのではないかと。

非難の裏にある感情は何か。
返されない愛情、失恋、過度な期待。
消してしまいたいくすぶる不満。

愛しているからこそ選ぶ別離と破滅の道。

歳を重ねる毎に、想いとは裏腹の行動を取ってしまう素直でない大人達。

…悪口を言っているだけだったのに。

換気の悪い屋敷に蔓延する歪みが、真っ直ぐな魂に降り注いだ結果生じた不幸、そして非常時の度に発動される気高く深い愛情は、想いの強度を行動に反映させた時の恐ろしさを露わにし、言霊が生みの人間達を追い込む深淵の闇に落ちそうになりました。

everglaze
こころさんのコメント
2022年11月13日

everglazeさん
コメントへの返信を頂き有難うございます。
作品に引き込まれたか否かで、評価が変わりそうですね。アガサ・クリスティーらしい作品でした。

こころ
こころさんのコメント
2022年11月13日

everglazeさん
私も、作品としては「 推し 」です!

こころ
かいりさんのコメント
2019年5月15日

私が言葉にしたくてもできなかった思いが最後の一文です。素晴らしいです。私にはグレン·クローズすごすぎしか書けませんでした😅😅

かいり