台風家族のレビュー・感想・評価

B級感ただようブラックユーモアたっぷりの映画。クスッと笑えてちょぴっと泣ける家族物語ですが、好みは別れる映画だとは思いました。
キャストのみなさんはそれぞれいい味出てました。

映画の中身は多くの方のご意見通り、監督、役者さんたちどちらも大いに頑張ってくださって、かなり楽しめると思います。

私が気になったのは、法律的な話と感情的な話。
大雑把に定義付けすると（勿論、個人的見解です）、
❶法律的な話
論点を明確にしてその妥当性や必然性、或いは論理的に導き出される将来予想などに関しての見解。
❷感情的な話
自分の主張に客観的な根拠がないことを承知の上で、何とかしてくれないか、わかってくれるよな、というほとんど相手に対する期待や希望的観測を展開すること。

私の経験上、会社の会議などでは、❶と❷が混在し、話がまとまらず結論が先送りになるようなことがよくある。その場合、当然、論点が整理されていないので、次回までに検証すべき課題も不明瞭。決まったのは、次回の会議スケジュールだけ、などということが結構ある（お恥ずかしい限りですが）。

映画の舞台は相続を巡る家族会議なので、観客側は、当然始めからグダグダするものとして見てると思いますが、実は日本の会社のあちこちで、このような状況が散見されているような気がします。
うちの会社ではそんなことないよ、ちゃんと結論を出してるよ、という場合でも、どちらかというとパワハラ系の声の大きな人や役職が上の人（みんなが忖度しちゃうようなコワモテの人）のあまり論理的とは言えない（根性論的な）結論に落ち着くケースが少なからずあるのではないでしょうか。

いや、もちろん、そんなものは平成の時代にとっくに消滅してる、ということなら万々歳で、言うことはありません。

めちゃくちゃで乱暴でバラバラな家族の熱い熱い１日。
笑って、泣いて、ハラハラ、ドキドキ。
色んな感情が押し寄せてきて忙しい。

両親に会いたくなりました。
不器用な愛情溢れる映画です。

予告編やインタビューの印象から、ドタバタコメディーなのかなと想像して観に行ったのですが、予想以上にホームドラマな感じでした。
力技で笑わせる方ではなく ｢フフフ｣と笑わせたりニヤリとさせられる場面もありといったところです。
むしろ 家族や夫婦、きょうだいや親子の愛情を改めて考えちゃうような場面も多く、小鉄(草彅剛)の 娘ユズキ(甲田まひる)に対するわかりづらい愛情と、そんな愛情に気づける小鉄の妻 美代子(尾野真千子)の 小鉄に対する愛情には泣かされました(扇風機のシーンです)。
小鉄の妹 麗奈(MEGUMI)、4きょうだいの末っ子 千尋(中村倫也)、次男 京介(新井浩文)、他キャストの個性も生き生きと際立って、まるで本当のきょうだいのような雰囲気です。
(次男に関してはやはり件の事件がチラチラ頭をよぎりましたが、、)

お目当ての俳優さんが出ていたので観に行ったのですが、キャスト皆さん本当に魅力的で特に甲田まひるさんの 父親を見る目付きの変化には説得力がありました。
ラストはもしかしたら賛否あるかもしれませんが(現実的でないという意味で)、父 一鉄のすさまじいまでの愛情を力技で納得させるものがあるので良いのではないかと。
諸般の事情でソフト化はされないかもしれないのでもう一度観ておきたい作品です。

尾野真千子、、出演作品。

空気感 まなざし 娘への語り
美代子の小鉄への深い気持ちがあふれでている。
また一鉄のこどもたちへの不器用な対応、介護が必要な妻への労り。昭和男子のそのままが、自分の親に重なる。
ラストのシーンが一番好き。

公開初日に観に行きました。
親が子供を思う気持ち。子が親を思う気持ちが詰まった映画でした。
クスッと笑えてうるっと泣ける素敵な作品です。

まずはお蔵入りされなくてほんとによかった
草彅剛さんのクズぶりにイライラするけど話が急展開してから一気に感動へ
笑いどころは満載
エンディングのフラカンも良かった
おそらくDVD化は難しいだろうからできるだけたくさん観賞したい

ドタバタ家族のお話で、来る人来る人爆弾もって来ていましたが、とても楽しめました。ユズキのセリフが響きました。ユズキが主人公だと思います！

"世界一クズ"な鈴木一家のたった1日の出来事が108分に沢山詰まっています。
予告を観てコメディ映画だと思っていましたが、笑いあり、ホロっとくるところもあり。
長男役の草彅さん、演技の幅広さを改めて感じさせてくれました。さすがですね。
特に私が素晴らしいと思ったのは、兄弟の中で唯一の女性、MEGUMIさん。
突き抜けた演技にとても引き込まれました。
本作を観て「久しぶりに実家に帰りたいな」と思った方、多いのではないでしょうか。
終盤のシーンは好みが分かれるかもしれませんが、ラストを考えると
これはこれでありかな、と思いました。

一つの部屋での一日が描かれているので、一人一人の登場シーンが多く、どの役者さんを見たい方にとっても見どころ満載だと思います。監督は「草彅さんの小鉄を」「MEGUMIさんの麗奈を」とそれぞれの魂こもった演技を引き出すことを心掛けられ、それが見事に引き出され、自然な家族が成立していました。設定の割に場面展開が早く、飽きさせないテンポでした。２回見る機会に恵まれたのですが、初回鑑賞を踏まえて見ると、小道具の伏線に気づき、丁寧に作られているな、と感じました。「皆がクズな家族ゲンカの話」のように事前インタビューで見ていましたが、思ったよりオーバーアクション過ぎず、そこにリアリティを感じました。そしてクズに見える一人一人の中にある自然な兄弟愛や優しさ。また好きな映画が一つ出来ました。

草彅剛さんはやっぱりいい役者だと改めて確信。遺産相続を巡って、草彅さん演じる小鉄の呆れるほどの適当さ、クズっぷりが面白い。表情もちょっと卑屈で、拗ねた物の言い方も小鉄そのもの。じんわり蒸し暑さを感じる狭い茶の間でのきょうだい達の争いは、どこか懐かしさもあり、リアルさがあった。娘から扇風機を取り上げる乱暴な行為に秘められた愛情は胸にグッと来た。長女の麗奈の彼氏がいちいちいい味で、たまに核心を突くいいことを言うキャラクター。とにかく笑って笑って泣けた。アレを追いかける終盤の顛末にはええ～嘘でしょ？！と笑いつつもなんだか涙が滲む。細かな見所が多くて、また見たいと思う。

ドタバタの連続の割には一応の筋書きがあり家族モノとして成立しているのは凄い。今風のアレンジはあるがどこか古臭さを感じさせる演出を好演したと解釈する事にしましょう。

最高に笑えて泣けるジェットコースターに乗っているような展開で、最高最高‼️
何度も観たい映画です！

キャスティングが秀逸。
老夫婦の妻を介護する様や介護される妻は胸がつまる思い。
久々に再会する兄弟の各々の苛立ち・葛藤などをブラックな笑いを通して真面目に演じることでさらに笑える。
しかし薄っぺらくならないのはキャストの力によるものだと思う。
主演の草なぎ剛は振り切るところと淡々と演じるところがあまりにも自然体で小物なクズ感が抜群に出ていた。
笑ってほろっとする娯楽作品で伏線や小ネタが随所に散りばめられてるので再度見たくなる映画である。
単純なようで奥深く 離れて暮らす家族に会いたくなるような不思議な映画だった。

9月6日から公開された話題の映画、事情があり地上波での宣伝はほぼない中、初日からお客は入ってました。ある家族の現実味のある話です。１２R指定できわどいシーンもあり、すべての役者さんが役に溶け込んでいました。2週間のところもあるようなので早めの観劇がおすすめです。

日比谷シネマフロンティア一番最初回観てきました！役者草彅剛ここにあり！最高な演技に最高な脚本最高に楽しめる映画でしたヽ(´▽`)ﾉ
笑って笑って切なくて後半は怒涛の展開で一瞬足りとも目が離せない！そして最後はめちゃめちゃ感動しました(*´-`*)
屑で下衆で最低最悪な長男を小鉄を草彅剛が見事な変幻自在な演技で魅せてくれた！2時間弱上映時間があっちゃーまでした

やはり草彅剛の映画にハズレなし！
演技にハズレなし！何事もなく6月に普通に公開なってれば超ロングラン間違いなしの映画だっだと思う。本当に公開してくれた事感謝します。3週間限定なのでお早めに見て欲しい
めちゃめちゃ面白い台風家族ぜひ映画館でみてほしいです！主演草彅剛はじめ共演者や監督〜脚本素晴らしいです！

やっとの想いで公開された台風家族、期待も膨らんでいましたが、予想を超える内容でした。最初はここは笑っていいのかな、声出していいのかななんて考えながら観ていましたが、そんなこと忘れて笑ってしまうぐらいの激しい展開！もう少しで笑うだけでなく「えぇー！」と声を出してしまいそうでした。笑いの中に突然やってくる感動にやられます。徐々にくるより泣けます。そして草彅さん演じる“クズ”な小鉄への気持ちの変化。最初はため息が出てしまうほどクズでダメに思っている小鉄が、どんどん愛おしくなり、感情移入して観てしまっている自分に驚きました。草彅さんが演じるからこその小鉄の温かみ人間味が、同じ経験なんてしていなくてもどこか共感してしまうんです。役者さん全員に言えることですが、とてもその役に合っていて素晴らしいです。3週間限定なので早いうちに2回目を観に行こうと思います。

よくある葬式もの、兄弟の遺産分与の揉め事話かと思ったら、途中でがっつり裏切られる。
昔の映画になかったパワーワード、YouTube。赤の他人にまで鈴木家の現状を配信してしまうカメラ。そのカメラクズっぷりを流す長男役にまた役幅を広げた草なぎ剛、事件を起こしてあわや御蔵入りにさせかけた次男に新井、チャラ男と付き合っている長女にMEGUMI、甘えん坊の末っ子に中村倫也。奇をてらってない演技合戦が見物。配役に隙がない。

後半に日本社会の病巣も表し、泣かされた。
娘役の子がいいスパイス。

3週間の期間限定上映ということで公開初日に鑑賞しました。

ダメな奴・クズすぎる奴…とにかく破茶滅茶・ドタバタ…クスッと面白く、時にはつい大笑い。『そうか、これはコメディ映画か』と思い始めたところに…あれ？
笑って泣いて、また笑えて、そして泣けてきて…クズって不器用な生き方なのかな。

鑑賞後、家族のことを思わずにはいられないこの作品。是非 観て家族の想いやあたたかさを感じてほしいです。