「良いと思う。命が題材だけど、重くない、くどくない。」最高の人生の見つけ方 にんさんの映画レビュー(感想・評価)
良いと思う。命が題材だけど、重くない、くどくない。
優しいお母さん、吉永小百合さん。かっこいい女性、天海祐希さん。どちらも役がぴったりで良かった。
私はどちらかというと天海祐希さんのほうに感情移入しました。
「末期?」「わたしも〜」がすごく印象的です。
そんな一言で終わることじゃないんだけど。そこにいろんな気持ちが全部入ってる気がした。役柄ではあるんだけど、物怖じしない、すごく前向きでかっこいい。天海祐希さんのファンになりそう…私もいじめられた経験があるから、逆上がり、お父さんとのやりとりにはこらえきれず泣いてしまった。「お父ちゃん」ていう一言に天海祐希さんの気持ち全部はいってた気がした。
下手にかざらず現実的で良かった。
母の病気を聞いた時、ぱっと本音を言える娘も、潔くて良かった。
少女が生きていたのも、自分(吉永小百合さん)が死んでも、周りはいつも通り、続く。という現実の世界を感じて良かった。
二人の最後をあえてくどくど見せないのも良いと思った。お涙ちょうだい的な雰囲気にならなくて良かった。
とってつけたみたいな妊娠のくだりはそんなにいらなかったような気がしたけど、孫の顔が見れるかもしれない、という生きる希望に繋がったのかな。とか、今考えると想像をかき立てるという意味でありなのかなと思う。
引きこもりは、そんな簡単に出て来ないです。
あのシーンなら、「そんなの知るか、うるさい」などと怒鳴って終わりです。そんな、ものわかりのいい引きこもりはいないです。結婚式もでなかったくらいなのに。ゲームの量的に、引きこもってた年月が長い気がします。あんなにすぐ改心はしないんじゃないかなあ。そこだけ非現実的だったかも。
結婚式とっても良かった。何でも言わなきゃ伝わらないこともあるんだなとか、気持ちを伝え合うことの大切さを感じた。