「ベトナムの珍ヒーロー」マン・オブ・スウィッチ odeonzaさんの映画レビュー(感想・評価)
ベトナムの珍ヒーロー
クリックして本文を読む
主人公タムは小学生の息子と妻と暮らす平凡な父親で売れないヒーロー・コミック作家、彼の描くヒーローが原題のロイ・バオ(Loi Bao)。
そんなタムが癌で余命僅か、相談した農夫は実は訳アリの天才医師チャン教授、森で撃たれて死んだ男ギエの体を借りてフランケンシュタイン張りの頭部移植手術、頭はタムで体はギエ。
ベトナムでは臓器移植が盛んでドナー不足から闇の臓器売買も増えているというから、そんな社会問題を背景に思いついたプロットでしょう。
ギエは屈強な格闘家だったことからタムはロイ・バオ並みの街のヒーローに変身。
手術でヒーローになるあたりは仮面ライダーに似ている、アクションシーンはやたら屋根を飛び回り、バイクでのカーチェイスなどトム・クルーズを真似ている。
タムが一躍、街のヒーローになった矢先、敵役登場。
何故かタムはマフィアに狙われる、マフィアのボス、ダオは臓器不全で移植手術で生き延びており昔チャン教授は彼の専属医師でダオは頭部移植研究のスポンサー、屈強なギエの体とチャン教授の腕を使って再生手術を企てている設定。妻子を誘拐され脅されるタム、果たして窮地を脱することが出来るのだろうか・・。
どうも、シリーズ化を狙っているようで本作はタムの出自、ファミリードラマを主体に、珍ヒーロー、ロイ・バオ活躍の前哨戦を見せたと言ったところかな。
コメントする