キングスマン ファースト・エージェントのレビュー・感想・評価
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毒を入れるのを忘れないで
キングスマン1作目は面白った記憶はあるが内容は詳しくは覚えていない。2作目は多分観ていない。今作はキングスマンが出来るまでということで、そうそうキングスマンてこんな感じだったなぁという感想は持てなかった。しっかり復習していれば楽しめたのかも知れないが。
ただ、映像は凄かった。
戦場での6人対6人の接近戦は中々の見応え。
ジェマ・アータートンは良かった。
息子役の制服姿もよく似合っていた。
レイフ・ファインズはヒゲ姿の方が、彼っぽかった。
シリーズで味が違う一作ですが大好き
ノリとテンポの良さとアクションがとても面白かった前2作ですが、
3作目の今回は少し味が違ってます。
私は前2作も好きですが、この3作目は味が変われど
これはこれで大変好みで大好きでした。
劇場でも観ましたが、久しぶりにアマプラで観て、やっぱり楽しかったです。
1と2はイギリスっぽいブラックジョークとハチャメチャ感に
イギリス紳士スタイルでアクションをするのが唯一無二な面白さだったのですが、
その特性が少し変わるので、そこを期待した方には満足いかないかもしれません。
今作は歴史と戦争の時代を扱うので
前作までと生き死にの描写が変わったのかなと思いました。
この時代の戦争はイギリスも多くの若者を失い痛みがあったと思うので
その点は茶化さず大切に描写したのかなとも感じました。
なので前作までの、清々しいほどグロい大量の殺陣シーンは弱くなり、
一人一人の死を重きをおいて描いてる印象です。
同じ監督で、しっかりそこの点のコンセプトを変えたのは
面白いなと思いました。
ある意味、キングスマンの特徴の一つでもあったので
あのグロテスクをコメディで包んで紳士服でキレイにラッピングしたような
不思議とさっぱり見れる殺陣シーンを弱めたのは、
結構挑戦だったのではと思います。
とはいえ主役のオックスフォード公の紳士アクションは
こちらもしっかりかっこよくて見ごたえがありました。
1と2に比べて、少しリアル寄りの西洋剣術がメインですが、
正真正銘の貴族紳士が戦うという見目の楽しさがあります。
そんな中、奇抜さを担当してくれたのはラスプーチンかと思います。
あのバトルシーンはCMでも目を引きました。
そして一番以外だったのは、若者(息子)がアクション担当かと思いきや、
お父さんが一番頑張るところでした笑。
ラスプーチンとのからみでも出張っていて一々予想外で笑いました。
キャラクターもとても好きでした。ポリーとショーラ、友人のキッチナーと
正統派紳士なオックスフォード公の関係が好きです。
戦争ものな雰囲気になってしまいますが、息子のコンラッドの戦地でのシーンも好きでした。
前2作より真面目なドラマ感があり、少し別物な印象にはなりますが
主役のレイフ・ファインズがオジサマでもアクションの主演を張って
とても魅力的だったし見ごたえがあって、お気に入りの一作になりました。
思えば1も、オジサマのコリン・ファースがバッキバキのアクションを
紳士スーツで見せてくれるのに一番目を惹かれたので
そこがキングスマンの一番の見せ所なのかもしれませんね。
この初代メンバーでの続編も観たくなっちゃいます。
Xmenのファースト・ジェネレーション味を感じた
これまでの作品のファニーな雰囲気よりも戦争とシックな雰囲気がかっこよく感じた。敵もキャラが立ってるし見ていて面白い。世界戦争などを絡めつつも面白いエンタメ作品になっていた。
息子の死ぬ場面を含めこれまでよりもオールドな出来栄えで好きだった。黒人の執事もかっこよい。
泣けたし、シリーズで一番好みかな。
正直、今までの作品では、身体が真っ二つに切られたりと、グロいシーンがたまにあったりしてそういうとこは残念な感じでしたけど、今回のはそういうのは無し!
結論としては、シリーズの中で一番好き。
前作も面白かったけど、エルトンジョンとか要らないと思ってたし、、、
夫婦愛、親子愛と、目頭がウルっとするシーンがあったりしたし、何より第一次大戦を背景に歴史上の人物が絡んできてるとこが、、とても面白かった。
この映画らしく、、サーベルで戦ってる時の立ち振る舞い方は、敵味方共にダンスを踊ってるような美しさも健在!
ただ、他の方も書いてるけど、キングスマンらしいギミックな小道具が少なかったのが残念。。。
黒幕は最初からわかってしまうほど、意外性には欠けてたけど、歴史とオックスフォード家族の心情の絡ませ方、息子くんの正義感溢れる無鉄砲ぶりは、映画らしくてとても好き。
退屈することなく最後まで楽しめました。
キングスマンのはじまり
昨日一作目を楽しませてもらった
二作目とばして三作目を観た
一作目ほどの爽快さはなかったけど
リアルな感じがある
妻を失くし息子を戦争で亡くした
いつまでも悲しみを抱き続ける
戦争を終わらせたい
という想いから
自ら"ならずもの"に発ち戻って
闇の組織に立ち向かう
死んでもおかしくない状況で
生きていたり何とも…
ゾンビの様な所もあったけど
これはこれで。
…アクションの連続で目が離せない
ラストも
あの高い崖から帰れるのか
戻れるのかどうかも心配だった
ヒトラーとレーニンが出てきた所は
大いに笑えた~
最後まで期待を裏切らない作りが
…他ではなかなか
味わえないおもしろさ。
伝令1917とか思い起こすような
場面もあって反戦的な要素も
あった
オックスフォード公爵
ロンドン。高級紳士服仕立て屋
キングスマンのはじまり。
さあ、二作目も期待して…
奥様ごめんなさい
前2作といってもキングスマンのできるまでなので時間としてはこれが先になる。前のもの達は本当にコメディ満載だったがこれは笑える部分もあるにはあるがかなり真面目に展開していく。第一次世界大戦の裏側的にかいてあり、実際の人物も出てくるのでわかりやすい。オックスフォード公はかなり前作に比べてお年を召されているので息子活躍か!と思いきやなのであー大変そう、でもエグジーより凄くない?と思う身体能力だった。
面白くなくはないが
シリーズ前2作にあったキレ気味な可笑しさとかこだわりの映像とかがほとんどないのはなぜ?
スパイ的なギミックとかガジェットもあまりなく(執事メイドネットワークくらい?)、アクションにも特徴がない。
主人公親子もよくあるネタで悩みすぎ。
心地よいテンポでそれなりに楽しめるけどそれだけかな。
ファンはガッカリ
他のレビューと以下同文、キングスマンのファンであればあるほど失望します。
例えて言えば、xとYで一世を風靡した探偵小説の金字塔ドルリー・レーンがzでドツボにハマったのと相似形ですね。
ジャンルでいえばスパイアクションというより戦争スリラーです。
キングスマンのキングスマンたる長所も短所も特徴が全く殺されています。
このシリーズの良さは、スーツで決めた英国ジェントルマンのスパイがワイヤーワークを多用したキレのいい華麗で、且つハチャメチャなアクションを展開するところにありますが、アクションは控えめ、一つの独立した作品として観ればそれなりでしょうが、シリーズとしては全くの期待外れです。
英国のスパイに軍服は似合いません。
相変わらず過激で抜けているのがいい
シリーズのシーズン3はどの映画にもあるビギニングを題材にした作品だった。
2作目から特質して表現されているのが「最悪の状況」の効果的演出だ。
主人公は戦争を止めるために必死になっていた。
その矢先、目の前で妻が殺された。戦争が世界に広がる中、なんとかしようともがきながら、成長した息子との考えの相違が明るみになってくる。
部分的に見つかる戦争の因子。その根源に潜入して息子とともに根源を摘み取るものの、
自分への自信がついた息子が家を飛び出して軍隊へ入隊、最前線で戦死する。
ここまで主人公が息子だと思い込まされる視聴者はまんまと罠にかかるのだ。
主人公は父だった(人物を見ればわかるのだが)。
1作目は要人の拉致と脅迫、そして首筋に埋め込まれたチップ爆弾によって世界征服を企む組織の話。2作目は麻薬王になるために昨今の流行病の構図を利用した正解制服の話。そして今回はビギニングなので、当時の世界情勢であった第一次大戦をモチーフに、戦争屋による世界征服に対抗する主人公たちの奮闘を描いている。
主人公が妻を殺され、息子を殺され… やけ酒に溺れ、やがてもう一度心に火が灯る。
悲劇のどん底からの奮起こそキングスマン誕生の大きな要因になるのだ。
この作品は一見ウイットに富んでいるように思えるが、これこそ真実なのではないかと思わせるのが、アメリカ大統領がなぜ参戦しないのかという点だ。
これがハニートラップによるビデオテープだったとは、その昔から政治家なる者の資質は、世の誰よりも底辺だと言うことを風刺しているのかもしれない。
この下らない大統領に喝を入れるために大勢の勇者が命を落としていることを考えれば、あの壮大なアクションがしたことに加えキングスマン誕生の要因とを、一体どうやって天秤にかけろというのだろうか。
実際の現実は、どれほど我々の認識とかけ離れているのだろう?
映画の面白さに加え、些細な疑問に空恐ろしさを覚えた。
正統派な・・
1・2作目のぶっ飛んだ世界とは全く別物の正統派(とさえ思える)作りでびっくりした。コリンファースの美しい紳士っぷりを堪能したいのに、ちょっと台無しにされてるようでやりすぎじゃない?と思った前作だったので、この上レイフファインズまでどうしようというのかと恐る恐る観たが、シリアスな戦争ものにうまく諜報活動をからませて、悪の手先はクセ強めだったけど、キングスマン誕生の経緯を感動しながら楽しめた。レイフの父親としての愛情や苦悩に胸打たれた。ジェマも役にぴったりでかっこいい!
印象に残ったのは白ヤギさんかな
キングスマン3作目は諜報機関キングスマン発祥の物語、一作目はまさに若者世代の007としてユニークなスパイアクション・エンタテインメントでした、劇中で「007は悪者が主役、悪いほど面白い」と悪役本人が言っていましたがマシュー・ボーン監督のポリーシーでしょう。
本作でも凄い悪役、しかも歴史上も有名な人物を集めています。スペクターのような闇の教団が第一次大戦を裏で操る設定、ロシアの怪僧、ラスプーチン、女スパイ、マタ・ハリ、セルビアのテロリスト、ガヴリロ・プリンツィプ、ロシアの革命家、レーニン、ドイツのニセ預言者、エリック・ヤン・ハヌッセンなど最後にはヒットラーも登場とは恐れ入りました。
2作目のゴールデンサークルはアメリカニズムを虚仮にしたおふざけが過ぎるブラックコメディ調でしたが、本作でもウィルソン大統領が参戦しないのはマタハリのハニートラップに嵌められたからと、きつい設定を入れましたね。
前半はキングスマン創始者のオックスフォード伯爵父子の平和主義を巡る葛藤がメインでちょっと退屈、てっきり息子のコンラッドがキングスマンの統領になる話と思っていたら味方に撃たれて戦死とは、予想を覆すのがマシュー・ボーン監督の手法なのでしょうがひどいですね。
アクション・シーンは中世騎士物語のようなチャンチャンバラバラがメイン、まあ、剣の舞と言ったところでしょうか。
面白かったのは闇の教団のアジトの高山に棲むシロイワヤギ、スペクターのペットは猫でしたが本作はヤギ、ヤギは神話の時代から邪神、悪魔の象徴のように描かれてきたから使ったのでしょう。アジトを突き止める証拠にもなったマタハリのカシミヤマフラーの原料だったのでしょうが、角を切られた仕返しのごとく悪役のボスを一撃してピンチの伯爵を救っていました、動物の混ぜ方も秀逸です。2時間を超える長尺、戦場シーンは「1917」のようでもあり、終盤の飛行機シーンはミッションインポッシブルもどきでハラハラ・ドキドキ、実に様々な映画の要素を詰め込みましたね、マシュー・ボーン監督の作家性なのでしょうが恐れ入りました。
学びの映画
正月三が日にみた映画の【キングスマン ファースト・エージェント】(2020 原題:The King's Man)は前二作の前日譚だが、とてもよくできた映画で「初学び」となった。
#キングスマン #ファーストエージェント
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この映画シリーズはアーサー王の伝説も知っているとさらに楽しめるが、後にアーサーと名乗る組織のボスの若い頃が描かれている。
映画は、第一次世界大戦 [WWI / the Great War / the War to End All Wars]の開戦前、第二次ボーア戦争から始まる。
(第一次世界大戦、ボーア戦争なんかをWikipediaで読み直してしまった)
ラスプーチン、アルフレッド・デュポン(火薬で財を成したデュポン財閥の一人)、マタ・ハリ、エリック・ヤン・ハヌッセン(ドイツの手品師/占い師)、ガヴリロ・プリンツィプ(サラエボ事件のテロリスト)、ロシア革命のレーニンらが集う結社「The Flock」は世界転覆を企むボス「The Shepherd」の下に集まる。
そのアジトはカマリロ・ゴートがいる天上の平地なのだが、ボスはアンガスが好みだとも言っていたのでスコットランドなのだろう。
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怪優リス・エバンスが演じるラスプーチンはカリンカみたいな舞で戦うし、志願して前線に行った息子のコンラッドは戦場で救助のためにフォレスト・ガンプみたいに担いで走ったりする。
余談だが、会話でジェントルマン(gemtleman)のマナー(manner)が出てきたが、一瞬、マナーハウス(manor house)かと思ってしまったのは映画「ザ・ハント」をまたやってたからかな。
また、前作の「キングスマン:ゴールデン・サークル」に出てくるキングスマンと同様の組織 「Staitsman」はバーボンの銘柄だが、本作ではアメリカ大統領がロックで飲んでいたりする。
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後半では、カシミヤの質を見分けるのに指輪を通すシーンや、例の仕立て屋で調べたカマリロ・ゴートの唯一の産地がアジトであることを突き止める。
(アジトに侵入するのに当時のパラシュートも出てくる)
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また、前線に向かったコンラッドは、父親への手紙で詩を送る。
その詩は、WWIで亡くなったイギリスの詩人ウィルフレッド・オーウェン[Wilfred Owen]の詩「DUICE ET DECORUM EST」(タイトルはローマ時代の詩人Horaceの言葉)という詩で、効果的に使われている。
最後の一節>>>>>
My friend, you would not tell with such high zest
To children ardent for some desperate glory,
The old Lie: Dulce et decorum est
Pro patria mori.
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ヒトは「共感」し仲間を作ることでこの星の上に蔓延[はびこ]っているようだが、未だに戦は耐えない。
仲間を思い集うことで、集団から村、国となってきたがまさに今、古えの嘘りがまかり通っているようだ。
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【参考】
▼第一作 キングズマン (2015)
原題: Kingsman: The Secret Service
▼第二作 キングスマン:ゴールデン・サークル (2018)
原題: Kingsman: The Golden Circle
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【おまけ】
・サヴィル・ロー 11番地(11 Savile Row):アジトの場所を Google map で探してみた😅
爆発力は控えめ
フィクションではありつつも、予想外にきちんと
第一次大戦の流れを描いたためか
これまでの二作に比べて、
ばかばかしい爆発力は抑えめだった。
とはいえ音楽と動きの見事な合致は今回も衆目で、
一目見てラスプーチンとわかる
寄せ方してくれた者が、
バレエの白鳥の湖の黒鳥33回転よろしく
くるくると回るのは一番の見せ場だったのではなかろうか。
あそこだけ繰り返し見たいくらい。
黒幕は早々に想像がつくので驚きはないのだけれど
強引に史実をそこにつなげた手腕は見事かと。
妙にまじめになりすぎず、
往年の007のようにツッコミどころ満載だけど
楽しいスパイ映画の路線をキープし続けてほしい。
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