「学びの映画」キングスマン ファースト・エージェント ヒロモチさんの映画レビュー(感想・評価)
学びの映画
正月三が日にみた映画の【キングスマン ファースト・エージェント】(2020 原題:The King's Man)は前二作の前日譚だが、とてもよくできた映画で「初学び」となった。
#キングスマン #ファーストエージェント
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この映画シリーズはアーサー王の伝説も知っているとさらに楽しめるが、後にアーサーと名乗る組織のボスの若い頃が描かれている。
映画は、第一次世界大戦 [WWI / the Great War / the War to End All Wars]の開戦前、第二次ボーア戦争から始まる。
(第一次世界大戦、ボーア戦争なんかをWikipediaで読み直してしまった)
ラスプーチン、アルフレッド・デュポン(火薬で財を成したデュポン財閥の一人)、マタ・ハリ、エリック・ヤン・ハヌッセン(ドイツの手品師/占い師)、ガヴリロ・プリンツィプ(サラエボ事件のテロリスト)、ロシア革命のレーニンらが集う結社「The Flock」は世界転覆を企むボス「The Shepherd」の下に集まる。
そのアジトはカマリロ・ゴートがいる天上の平地なのだが、ボスはアンガスが好みだとも言っていたのでスコットランドなのだろう。
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怪優リス・エバンスが演じるラスプーチンはカリンカみたいな舞で戦うし、志願して前線に行った息子のコンラッドは戦場で救助のためにフォレスト・ガンプみたいに担いで走ったりする。
余談だが、会話でジェントルマン(gemtleman)のマナー(manner)が出てきたが、一瞬、マナーハウス(manor house)かと思ってしまったのは映画「ザ・ハント」をまたやってたからかな。
また、前作の「キングスマン:ゴールデン・サークル」に出てくるキングスマンと同様の組織 「Staitsman」はバーボンの銘柄だが、本作ではアメリカ大統領がロックで飲んでいたりする。
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後半では、カシミヤの質を見分けるのに指輪を通すシーンや、例の仕立て屋で調べたカマリロ・ゴートの唯一の産地がアジトであることを突き止める。
(アジトに侵入するのに当時のパラシュートも出てくる)
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また、前線に向かったコンラッドは、父親への手紙で詩を送る。
その詩は、WWIで亡くなったイギリスの詩人ウィルフレッド・オーウェン[Wilfred Owen]の詩「DUICE ET DECORUM EST」(タイトルはローマ時代の詩人Horaceの言葉)という詩で、効果的に使われている。
最後の一節>>>>>
My friend, you would not tell with such high zest
To children ardent for some desperate glory,
The old Lie: Dulce et decorum est
Pro patria mori.
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ヒトは「共感」し仲間を作ることでこの星の上に蔓延[はびこ]っているようだが、未だに戦は耐えない。
仲間を思い集うことで、集団から村、国となってきたがまさに今、古えの嘘りがまかり通っているようだ。
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【参考】
▼第一作 キングズマン (2015)
原題: Kingsman: The Secret Service
▼第二作 キングスマン:ゴールデン・サークル (2018)
原題: Kingsman: The Golden Circle
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【おまけ】
・サヴィル・ロー 11番地(11 Savile Row):アジトの場所を Google map で探してみた😅