「「キングスマン」誕生秘話」キングスマン ファースト・エージェント 琥珀糖さんの映画レビュー(感想・評価)
「キングスマン」誕生秘話
オックスフォード公爵(レイフ・ファインズ)アクションとシリアスと二刀流で頑張るの巻。
私的には5点満点。
近年これ程胸躍る作品に出会ったことはない。
心から堪能した。
キングスマン誕生秘話。
アーサー(マイケル・ケイン)の若い時。
それを演じるのがレイフ・ファインズ
前半は暗くシリアス。
しかし第一次世界大戦の勃発から終結までを、虚実綯い交ぜての語り口は、
時に皮肉にジョークを交えて実に奥深い。
(その開戦から終結までの逸話や史実は結構真実が多く含まれてるそうですが、
(歴史に強くなくても全然楽しめる)
息子コンラッド(ハリス・ディキンソン)の戦死の哀しみ。
戦時に暗躍するスパイ組織「闇の教団」
メンバーには伝説の女スパイ・マタ・ハリまでいるのだ。
(もちろん名前しか聞いたことなかったが、凄い女スパイだったのね)
彼女がアメリカ大統領にハニートラップを仕掛けて、そのため
秘密のフィルムで脅されてるアメリカ大統領は開戦に踏み切れない・・・
このエピソードは捏造と思われるが、本当に上手く歴史を料理している。
第一次世界大戦。
遂に息子のコンラッドは19歳になり軍に志願する。
そして好んで前線へ送られる。
父親の計らいで英国帰国を告げられると、替え玉と交換までするコンラッド。
策略家の血は息子に受け継がれている。
前線の塹壕の描写・・・これが本物の戦争映画のようにリアルなのにも驚かされる。
まるでコンセプトは「1917命をかけた伝令」ではないか。
コンラッドは志願して、スパイが届けた電報を真夜中に
敵地に取りに行く。
降り注ぐ銃弾を走り抜けるコンラッド。
奇跡的に生還するものの、ここで思わぬ出来事が・・・
アドキンス軍曹と取り替えた名前がとんでもない結末に。
ここでも運命の悪戯?パズルのかけ違い?
しかしこの電報は終戦への大事な役割を果たす。
《息子が戦死した》
片翼をもがれ悲しみに沈むオーランドを叱りつける
召使いのポリー(ジェマ・アータートン)。
ポリーの役割も重要。いい仕事をしてますアータートン。
各国のメイドの情報網はまるでスパイ並み。
盗み聞きも隠し撮りもお手のもの。
ポリーに喝を入れられて、
ハッと覚醒したオックスフォード公爵オーランドは果敢にラスプーチンに挑む。
ラスプーチンの青酸カリ耐性の話や、ラスプーチン役のリス・エヴァンスの怪演。
オーランドとラスプーチン2人のバトルは見応えあり!!
すごかった!!
後半は殆どスパイ・コミックス。
(漫画です)
オーランドは「闇の教団」のアジトへ。
アジトの場所はなんか絶壁の上に僅かな足場しかない。
カシミヤを採択する羊を育ててるセルビアかなんかの山の頂上。
オーランドはライト兄弟が発明したような飛行機で赴き、
パラシュートで着地する計画。
ここからのスリルとサスペンスとパロディそしてドタバタコメディはまるで、
CGを使用したチャップリン映画です。
そしてここでやっと黒幕が分かります。
レイフ・ファインズ、本当に頑張りました。
「イングリッシュ・ペイシェント」は私の最も好きなラブストーリー。
あの映画でも大火傷の包帯ぐるぐる巻きでしたね。
容姿もあまり芳しくないのにも関わらず、イギリス映画では重要に役が
次々と付くのもその存在感と演技力からなのでしょう。
そして遂に戦争は終結。
ロンドン・サヴイル・ロウの高級テーラー「キングスマン」に集まったのは、
独立スパイ機関「キングスマン」のファーストエージェントの4名と
執事ショーラ(ジャイモン・フンスー)。
そしてなんと次回作にはアドルフ・ヒトラー(ダフィット・クロス)の登場。
舞台は第二次世界大戦になるのだ。
なんとも楽しみは次作。
マシュー・ヴォーン監督は私の中では天才。
「キングスマン」は3作とも大好きだけど、この作品は特別で最高。
地味めのキャスティングも良かった。
ハンサム青年も妖艶な美女も殆どいない。
オジサンばかりだ。
(オール・イギリス俳優で固めるとこんなにナイスになるのか?)
(イギリス俳優・・・悪くない!!)
アーサー王が登場するかはわからないですが、キングスマンメンバーのコードネームは、みんな円卓の騎士の名前なので、それで勉強しました。
ガラハッド?
パーシヴァル?
知らなーい。
アーサー、ランスロット、トリスタンしか知らなかったので。
マーリンが魔術師というのも、本を読んでやっとわかりました。
フォロー&コメントありがとうございます。
キングスマンは第一作から好きです。
鑑賞後、アーサー王伝説をちょびっと勉強しました。
せっかく予習したので、次作を観たいです。
製作を待ち望んでます。
琥珀糖さんへ
コメントありがとうございました!
歴史全般には、実は疎くて。ミリヲタなので、それが高じて近代の戦争にまつわる部分だけ、妙に詳しくなったと言う次第です。欧州の戦争史には学ぶものが多いです。今の日本に当てはめることが出来る事も、結構ありますし!
琥珀糖さん、こちらこそいつもありがとうございます。
なるほど〜ファースト・エージェントが一番お好きでしたか!
たしかに後半のガンガンたたみかけてくる感じは最高ですよね。
リス・エヴァンスが楽しんで演ってるのも伝わってきましたよね〜。
英国映画はどこか“品”があって良いですよね。
今晩は。
いつもありがとうございます。
”オール・イギリス俳優で固めるとこんなにナイスになるのか?イギリス俳優・・・悪くない!!”
純粋な英国映画はハリウッド映画には無い魅力が、満載ですね。代表格は007シリーズでしょうが、私は英国俳優が好きなんですね。
えーっと、コリン・ファース(学生時代に、”一生女は愛さない”の「アナザー・カントリー」を見て嵌った。英国代表格)、アンソニー・ホプキンス、ジェレミー・アイアンズ、レイフ・ファインズ、ヒュー・グラント、今を時めく、ベネディクト・カンバーバッチ・・。
あと、英国映画は基本的にキングス・イングリッシュなので字幕に頼らずに観れるのも、良いですね。では。
いつもありがとうございます。
イギリス系の俳優さん、色んな意味で本当に良いですね。
エマ・ワトソンの『美女と野獣』なんか、私は本筋よりもユアン・マクレガーとイアン・マッケランの二人だけで大いに楽しんだ記憶があります。