「当時の時代の歴史的知識がないと厳しいかなぁ…。」キングスマン ファースト・エージェント yukispicaさんの映画レビュー(感想・評価)

5.0当時の時代の歴史的知識がないと厳しいかなぁ…。

2021年12月26日
PCから投稿

今年209本目(合計273本目)。
(「劇場版 呪術廻戦 0」もみましたが、この映画のレビューに需要はないと思うので飛ばします)

どうもシリーズものだったようで、まったく知らずに見に行ったのですが、第一次世界大戦の内容を一部含むので(後半は特にこれが顕著)、その知識があれば援用できるところもあります。むしろシリーズものといっても、背景にあるのがそれなので、程度の差はあってもその知識がないとハマるような気がします。

まぁ、さすが年末になって持ってきたなというところで大作なのですが、結構問われている知識は深いので(ただ「最後の決闘裁判」のように知らないと理解不能にはならない)、半分類的には「実話ではないが、実際の歴史に着想を得た、実話に準じる扱い」にはなるのではないかな…と思います。

 ※ 第一次世界大戦はもちろん、「(第二次)ボーア戦争」くらいまで知っていないと難しいです。

映画自体は後半からうってかわって、どうやって相手方を説得するための「あるもの」を取りに行くのかというアクションシーンに移るのですが、そこは結構こう見せ所があると思える一方、そこをどうこう書き始めるとネタバレになるので…。
今週は新規公開枠が少ない週ですが、迷ったらお勧めというところです。

採点は下記が気になったものの、特に大きな傷ではないので満点にしています。

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(減点0.2)この映画はイギリスが主な舞台です。よって話されているのはイギリス英語(アメリカ英語ではない)です。
動詞 suggest や recommend 、advise など、「~したほうが良いと思う」という意味の動詞(まとめて「勧告動詞」という)は、that節を取れますが、その場合、そのthat節の中は接続法(学校英文法では仮定法)にしかなりません。
ただ、ここが直説法になっているという妙なミスがあり(ただ、単純な言い間違いと解するのが妥当。英語では法(直説法・条件法・仮定法・接続法等)の概念が衰退しているため))、やや理解に混乱を生じるかなというところです。

ほか、妙に無頓着な部分が多く、三単現のsがない部分があれば、一意に特定できない先行詞を含む関係代名詞が出たり、かなり混乱します。
とはいえ、字幕の通り読んでいれば何とでもなる範囲です。

(減点なし/他事考慮)今週は結局、「劇場版 呪術廻戦 0」がアニメ枠の「本命枠」で来た関係で、どこの大阪市の映画館(権利上、扱える範囲に限る)でも、1日15本とか20本とか入れた関係で、本映画も新作であるのに1日4本しかなかったり、tohoシネマズなんばのシアター8(ミニシアターを2周り大きくした程度。定員110くらい)にぎっしり入っていたり、もうちょっと(オミクロン株が何とか言っている現状)考えてほしかったです。
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yukispica