「いい設定、展開、道具立てなのにチープな結末」ウーマン・イン・ザ・ウィンドウ 徒然草枕さんの映画レビュー(感想・評価)
いい設定、展開、道具立てなのにチープな結末
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ヒッチコックの「裏窓」「バルカン超特急」を連想させる設定、展開、道具立ては、当然、監督が意図的に仕掛けたものだろう。
ヒロインの目撃した殺人が、次々に出される状況証拠により全部否定されてしまい、さらには彼女の運転ミスで夫と娘が死んでいた事実が明らかになるに及んで、「いったいこれはどうやって回収するんだろう」とハラハラさせられる、途中までは…。
推理映画モノはたいてい無理な設定とか、無理な人物像を嵌め込んでくるが、その無理の程度が小さいほど、いい作品になるようだ。
本作の場合、その常套手段の中でも最も無理のある方法、つまり異常者の登場でケリをつけるし、殺された母親の人物像が情けなさすぎて、最後は「やれやれ、チープだなあ」とガッカリさせられたのであった。
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