エイス・グレード 世界でいちばんクールな私へのレビュー・感想・評価
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ハーイ、ケイラ!
あなたを置いていったママです。
中学卒業おめでとう。
聞いたわよ、most quiet賞に選ばれたんだって? そんな賞があるのにもママは驚きました。
つらいね、ほんと、そういうの。
でもあなたは何ごとも他人のせいにしないところが、ママはえらいと思うの。
高校に行ったら、あなたはまたいろいろな経験をするでしょう。悲しいこともあれば、腹が立つこともあるでしょう。
あなたがつらい時には、抱きしめてあげたいけれど、わたしは遠くにいるから、それはできません。
でも覚えてて、ママはいつでもあなたのことを思っているよ。忘れてなんかいないから。
こうして離れて暮らしていても、ママの心はケイラ、あなたをとても愛おしく思っています。
ケネディのいとこのゲイブ、少し変わってるけど、面白いんじゃない?
マークはしょうがないわね、ノックもしないで毎晩お休みを言いに来るなんて。ウザいと思うけど、勘弁してやって(家を出たわたしが言うのもアレだけど)。
それじゃ、そろそろこのへんで、
グッチ。
優しさとか、勇気とか、愛の物語。
クール、連発だった。
できすぎの父親
幅広い年代に観てほしい。
日本で言えば中学二年生の年代の女の子が
見た目がイケてるかイケてないのかが全ての
自意識過剰びんびんの中二病エイジ真っ只中。
イケてる側もイケテない側も今から思えば
どっちもかっこ悪くて
観ててあるあるなんだけど
今の私とあんまり変わってなくて胸が痛む。
自信がないからイケてないと思い込んで
心の中は虚栄心で忙しくて...。
途中ギョッとしたりハラハラしたけど
妻に逃げられたシングルファーザーの
お父ちゃんに泣けた。
とっても心が温かく幸せな気持ちになれた。
美男美女の絵に描いたような青春映画でなくて
年齢を問わず見てほしい作品。
主人公かわいい
お父さん、いいよ
観る側に、何かを感じ取る感性が必要な作品のようです
ポスターの絵に何となく惹かれて鑑賞しました。
大人になりつつある少女の、繊細な心の変化や動きを感じ取れる作品かと思って観たのですが、どうにも入り込めませんでした。
異文化の壁
年代の壁
この2つの壁が大きすぎて
乗り越えられずに墜落した感じです。
感じたことといえば
・アメリカの学校は小中学校が8年間(エイス・グレードは最上級生なのか)
・銃声が聞こえた時の対処を教えていること。
・学校の中で、あんなにスマホ使い放題なの?
・アメリカの高校生は夜中に車を運転するのが当たり前なの?
そうか、これはアメリカ版中学生日記なんだ。
と閃いて、なんか納得。
ラスト近くに主人公の子が、スマホから顔を話さない同級生に向かって
「手紙もらったらありがとうって言いなさいよ」
と勇気を振り絞って言った場面。そこは理解可能でした。
観る側にも何かを感じ取る感性が必要。
そういう作品かと思いました。
映画の感想は人さまざまかとは思いますが、このように感じた映画ファンもいるということで。
思春期女子の物語を観ると、つい自分も同世代気分になってしまう。図々...
内省的で自信がなくて自意識過剰で、何処にでもいそうで、でも実は他には代えがいない自分のための映画
痛めの青春映画
痛くて可愛いケイラと、ダサくて優しいパパ
等身大の14歳の女の子・ケイラが、本人的にはかなりモヤモヤした学校生活を送る姿を、パパと同じ様な目線で観ていました。
ケイラの考え方や言動は結構イタくてダサくて、元々のお顔は可愛いのにイケてない感じが物凄くダダ漏れています。本人的には頑張ってるんだけど、空回りにもなってない…もはや無音…。思春期真っ只中で感情の起伏も凄いけど、当たる相手はパパくらい…。ケイラ何やってんだよ〜の連続で、笑ってしまう。
そんな彼女に起こるちょっとした変化が、高校生のイケてるお姉さん達やその友達との交流ですが、モールで遊んだ帰りの車でのシーンはケイラのドキドキや恥ずかしさが伝わり、同時に自分の中学時代を思い出したりと、なんとも言えない感情になりました。
生々しくてリアルなやり取りや会話、本当にそのへんにいそうな女の子、些細な表情や行動から伝わる様々な感情があって、その辺りはA24クオリティさすがです。誰もが経験する、ちょっとした日々でのちょっとした成長や前進が自然体で描かれていました。
そして思春期の娘に気を遣いながらも空回りしまくるパパがとても素敵で、微笑ましくほっこり笑えて癒されました。
父目線
現代ティーンの日々のうたかた
ありのままのその先が見たい
クールって何?
自分らしさって何?
この映画が伝える答えも、ケイラが動画で話していることにも、その通りだと思うし私の中にもその考えはあるし共感もできる。
でも、鑑賞後に残るこの辛さって何?
この手の映画、イケてない女子が悩み拗らせ八つ当たり最後にちょっと成長する映画、よくあるな〜とは思いつつ結構好きである。
自分が10代だった頃の学校生活や日々感じる疎外感と重ねたりして、普遍的だけどやっぱり大切なことを再確認して、泣いたり笑ったりして。
ただ、今回はちょっと、現在の自分の状態的に、この作品に素直に向き合えなかった。
まず、現代の15歳の女の子へ向ける私の視線や感情の変化に驚く。
思春期真っ只中の彼女よりも、お父さんの気持ちの方がビンビンに伝わってきて堪らない。
オリヴィアのお姉さん感も結局はまだ高校生だし、みんな可愛いもんだな〜なんて考えてしまう。
ほんの少し前までは全然主人公目線で捉えていたのにね。大人になったな。
物語は王道ながらもユニークさが光る面白い話だった。
繰り返し流れる音楽の効果が強い。
バナナのくだりやお父さんとのやり取りは笑えるし、エイデンのいっそ清々しいほどのゲスっぷりにニヤリとしてしまう。
SNS全盛期の時代を多感な10代が過ごすってどんな感じだろう。mixiの時代とはまた全然違うよね。
ちょっと頼りなさげな父親のまっすぐなメッセージに涙。
ケイラの悩みもストレートで刺さる。
育成失敗だ!と人のせいにしないのが偉い。そんなの絶対ぶつけちゃ駄目だった。
胸に刺さるシーン、刺さる言葉、表情、たくさんある。
笑顔が可愛いケイラがどうか傷付かないようにと願う気持ちももちろんある。
ただ、結局またどうせこれか…みたいな少しの失望を感じたのも事実。
イケてるガール達の描き方もなんだか極端だし、この手の話の表面をなぞっただけのようにすら思えてしまったのが残念。
「自分の価値を大事にする」「自分のことを愛する」そんなのもう分かってる、分かってるのよ。
別に私のことはそんなに嫌いじゃない。
仕事は楽しいし趣味を充実させているし好きな人はたくさんいるし友達もいるし、昨日だってすごく楽しい一日を過ごしたし。
この人生は私が主人公の映画なのよ!と思って前を向いて生きているつもりではある。
でもやっぱり対相手となると、ちょっとした自信だとか勇気だとかってどうしても萎んでしまうじゃない。
それって他人に愛されないとなかなか乗り越えられなくない?
人に合わせて自分が変われる面白さもあるじゃない?
私が部屋で独り虚しくボロボロ泣いても、それを情緒たっぷりに演出してくれる監督はいないし、綺麗に撮ってくれるカメラマンはいないし、ハッピーエンドにしてくれる脚本家はいないし、この姿を観て一緒に泣いてくれる観客もいない。
などと最近ついつい思いがちだったので、このいじらしい映画を素直に受け止められなかった。
というか自分の現在のネガティブと虚無感をどうにかしないと。
そろそろ「ありのままの自分を愛する」のその先が見たい、なんて映画に対して求めすぎなのかな。
そんなの自分で見つけろってね。
まあ考え方も感じ方もその時々、色々と影響されやすいだけなので致し方なし。グダグダ自分語りもやめておかないとね。
現代を生きるヤングへの讃歌のよう
少女時代の気持ちを表した映画
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