「重いテーマだったがデルの気さくな演技で気楽に観れる」THE UPSIDE 最強のふたり かちかち映画速報さんの映画レビュー(感想・評価)
重いテーマだったがデルの気さくな演技で気楽に観れる
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かなり前にオリジナルを見てよかったので、今回も鑑賞した。
手足麻痺してる大富豪(フィリップ)が無職の黒人(デル)を介護士として雇って、二人が心を通じ合わせるお話。
デルのポシティブさがよかった。どんな場面でも自由奔放でにくめない。自分はくよくよネガティブ人間だからこんな人にあこがれる。パンフレットみたらケヴィン・ハートってコメディ映画俳優だったのね。通りで終始明るさがにじみ出てたわけだ。逆にフィリップは人生に絶望しているネガティブの塊人間、対比がよかった。
それにデルはフィリップに同情もせずに、障害者でなく健常者として扱う。これもなかなか難しいと思った。俺は障害者を見てしまうと心のどこかで同情してしまうし、こんなに気さくに接することはできないだろう。誰にでも平等に接する、この気質を見習いたいものだ。
「想像を遥かに超えてた」
文通相手といざ対面してフィリップはこう告げられる。胸が痛くなった。フィリップについた服のシミを見つめる文通相手の表情がなんだか胸が痛くなった。ゴミを見るような目をしていたから。哀れみの目なのか、それとも絶望しているのか。まあでもデート相手が実は全身麻痺人間でした、なんて誰でも驚くよね。俺でも同様を隠せないと思う。あの表情1カットだけで健常者が障害者に対する目を表現したのはすごかった。
重いテーマだったがデルの気さくな演技と、ハッピーエンドってこともあり気楽に見れた。
デルみたいなポシティブな人間になりたいし、障害者にも同情せず同じ一人の人間として接せられるようになりたい。
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