「人質事件の緊迫感を活写」15ミニッツ・ウォー よしさんの映画レビュー(感想・評価)
人質事件の緊迫感を活写
フランス領ジブチで発生した通学バスジャック事件。その鎮圧を任された特殊部隊の活躍を描く物語。
緊迫感あるれるシリアスな映画で、個人的には秀作だと感じた映画です。
人質になった子供たち、彼等を守る為に毅然とした態度を崩さない女性、政治的な保身を繰り返すパリと外人部隊。そして、焼け付くような陽射しの中で射撃のチャンスをうかがう特殊部隊。
緊迫感が漂う展開は、秀逸で、画面から目が離せません。
難を言えば、もう少し人々の内面を描ければ、もっと良かったように思います。
例えば、テログループリーダーの人間性とか。或はそのリーダーと教師の交流(ストックホルム症候群)とか・・・それらを描ければ、もっと映画に奥行きが出て、クライマックスがより感傷的に感じられたように思えます。
クライマックスは少し派手になって、それ迄のリアルな流れを損なうように感じられました。しかし、映画全体の高評価を覆すものでもなかったと思います。
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