「ロザムンド・パイクの圧倒的存在感。」プライベート・ウォー tackさんの映画レビュー(感想・評価)
ロザムンド・パイクの圧倒的存在感。
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メリー・コルヴィンと言う実在する記者の話だったが、私はほとんど彼女の詳細を知らずに観た。
紛争、内戦系の映画は興味あるので、何となしに観ようとYoutubeでレンタル。
観終わった後は感嘆の一言。
圧倒的な臨場感、演技じゃないだろうと思わせるリアリティ(特にホムスシーン)、
そして何といってもメリー・コルヴィンを演じたロザムンド・パイクの存在感が凄かった。
戦場へ赴く記者としての苦悩と、生活を苛ませるPTSD、そしてそれでも駆り立てる好奇心、
ロザムンド・パイクはその全てを演出していた。
特にあの廃れた感じの表情と体は、これまでのロザムンド・パイクを一掃させるものだった。
これで、主要な映画祭の女優賞を取っていないのが不思議。
彼女の演技を観るだけでも価値のある作品。
あともう一点は、最後にメリーがホムスの現状を生配信で報告するのだが、
葛藤の末、最後メリーの情熱に押され、主要メディアで彼女の声を届けるシーンは
報道の自由を感じた。
秀逸な作品だった。
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