天然☆生活のレビュー・感想・評価
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牧歌的→パンク
「おっさんのケーフェイ」で流れた予告でまあ一筋縄な作品ではないと思ってましたが、その予想を裏切らないパンクな展開でした。
多分その予備知識が無いとラストは相当置いてけぼりになると思いますw
途中の何気ない台詞にオチのヒントが隠れているのですが、残念ながらパンクになってからがよく解らなくなってしまいました。
最初の田舎暮しのほのぼのとした展開では「見上げてごらん夜の星を」や「バラが咲いた」「星影のワルツ」と言った昭和歌謡を散りばめた牧歌的な物語と思いきや…
まあ津田寛治さんの墳死(笑)が見ものですかね。自然に帰る所が「天然☆生活」って事でしょうか?最後のロゴで本性を出していますw陽太アニキと津田寛治さん二人好きな俳優さんの作品でしたのでまあ楽しめました。
「しっかりしろ!長男だろ!」
かなりメタファーが強い作品である。そしていわゆるロマンポルノに代表されるようなエログロナンセンスのジャンルでの“エロ抜き”の構成である。それが面白いのかどうかは微妙なのだが、観終わった直ぐの感想は本当に厳しい気持で一杯だった。ハッキリ言ってくだらない低評価である。しかし少し心が落ち着いて来たとき、しみじみと今作品のくだらなさを慈しむ思いも芽生えてきたのも事実である。外来種である都会から来た家族に翻弄される悲しい男の恨みが爆発するという極めてシンプルなストーリー設定であり、そして特撮やCGの低レベルさそのものを“味”とする作りはそもそも嫌いではない。別に“リアリティ”がないからという理由で面白さを削ぐことにはならない筈だ。金色に光る必然性もないが、監督の意図がそうであるならばそれも作品。むやみに否定する程、自分だって一本筋が通っている訳でもない。夫がボンゴの反響攻撃?で頭が破裂してしまい、ましてやラストの朽ちた死体に鳥が啄むシーンも、必然性は全く感じないが、それもまたナンセンス。こういう作品も又生き存えて欲しいと思う自分もいる。しいてあげれば主演川瀬陽太の凶暴さが演出されていないことが少々寂しい。ピンク映画での凶暴さは、映画『凶暴』のあの二人と遜色ない怖さをしっかり演技されているからである。
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