「受け入れる、受け入れられることの難しさ」ある少年の告白 ケイさんの映画レビュー(感想・評価)
受け入れる、受け入れられることの難しさ
クリックして本文を読む
自分を、自分の考えを最も受け入れてほしい相手は最も近い存在である親、子供だ。わかってもらえないと、この上なく寂しく、悲しく、不幸だ。ルーカスがゲイのカミングアウトを両親にする際、ごめんなさいと告げるのが印象深い。親を思うからこそ、その考えにそぐわないことを知ってるからこそ、絞り出すように伝えた。親も、愛する子だからこそ、人並みの幸せ、一般的な幸せを送ってほしい、治してほしい気持ちから矯正施設に入れてしまう。この手の施設がある事を知らなかったし、苦しんだ人々が多くいることも知らなかった。共生社会、ダイバーシティと聞くようになったが、実際、自分の子だったら、苦悩するだろうし、その姿をラッセル・クロウが好演していた。父とは違い、次第に息子の気持ちがわかり、母親の愛で救うニコール・キッドマンも良かった。映画では父親が牧師で、キリスト教が描かれていたが、宗教も癒やしを求める者にとっては良いが決して押し付けるものではないと感じた。エンディングで実話だったことがわかり、親子が困難を乗り越えたシーンが映され、感動的。派手さはないが考えさせられるストーリー。
コメントする
きりんさんのコメント
2021年4月5日
ケイさんこんばんは、
共感ありがとうございました。
うちの弟はゲイカミングアウトしています。
両親は当初は戸惑いもあったんですが、今では母はLGBT ゲイプライドパレードの常連ですし、弟のパートナーはすっかり親戚一同のメンバーとして認知され
、家族旅行も当然いつも一緒です。笑。
(レビュー「ナチュラルウーマン」にも少し書きました、ご覧下さい)。