「親は何もしなくていい、知っていてくれたらいい。」ある少年の告白 ハクタカさんの映画レビュー(感想・評価)
親は何もしなくていい、知っていてくれたらいい。
「これまで生きてきた中で、そういう人たちと出会ったことがない。」
こういうことをよく聞くのですが、それはあなたがこれまで、人とそういう付き合いしかしてこなかったからなんだよ。
人は鏡。
話したいと思える人には話しています。
自分にも関わることなので見に行きました。
18歳の頃を思い出します。
こんな自分はおかしい、変わらなければならない。
同性愛思考を、最初から自分自身で受け入れられた人って、ほとんどいないのではないでしょうか。
悩み、苦しみ、本当の自分に蓋をしてしまう生活がありました。
その辺の心情をとても丁寧に描いていました。
家族について望むことですが、私は1つだけ。
知っておいてくれたらいい。
それだけで充分。
もう一つ贅沢が叶うならば、受け入れてもらえたら御の字。
「支えてもらいたい」なんて、一切思いません。
こうやって生まれて生きていく こらからの難関には、私自身で立ち向かいます。
家族に何かしてもらいたいなんて思いません。
そういう描写もちゃんと表わされていました。
同じ立場として、しっかり共感できる映画でした。
前の席の年配の女性が、声を出して泣いていました。
勝手な想像なのですが、お子さんがそういう立場の方なのかなと思いました。
そうすると、自分自身のことではなくて、初めて家族の心境を想像することができました。
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きりんさんのコメント
2019年12月18日
ハクタカさん、
こちらの映画館でも暗闇に嗚咽が響きました。
「あなたが気づかないだけで神様もゲイもあなたのそばにいる」という本、僕の愛読書です。アマゾンのレビューもとても良いので覗いてみてください。