劇場公開日 2019年3月29日

  • 予告編を見る

「チャイニーズ・マネーに屈したハリウットアクション」大脱出2 bunmei21さんの映画レビュー(感想・評価)

2.0チャイニーズ・マネーに屈したハリウットアクション

2025年1月26日
PCから投稿
鑑賞方法:VOD

興奮

シルベスタ・スタローンとアーノルド・シュワルツネッガーのWアクションスターの主演で話題を呼んだ、脱獄ムービー・シリーズの第2弾。今回は、シュワルツネッガーは参加していないが、その代わりに、『ガーディアン・オブ・ギャラクシー』でお馴染みのディブ・バウテスタが、スタローンの相方を務めている。

但し、スタローンは主役として、老体鞭打って最後の美味しいところは持っていくが、ストーリーの大半を、中国のカンフー俳優・ホアン・シャオミンが演じ、チャイニーズ・マネーが全面に出た作品となっていた。最近は、スタローンやステイサム等のハリウッド一流俳優陣が、こうしたアクション大作出演の為にチャイニーズ・マネーに身投じているのは、残念な極みでもある。

本作は、スタローン演じるブレスリンが経営する、世界にただ一つの脱獄専門会社『ブリスリン』のスタッフが、謎の組織に囚われ、そこからの脱出を図る物語。物語の布石として、冒頭、ある脱出計画の中で、一人のスタッフの勝手に行動によって、人質を死なせてしまう事件が起きる。ブリスリンは、「仲間と協力できない人間は、この会社に必要ない」とそのスタッフを解雇する。

その後、もう一人のスタッフ・シューが、突如として消息不明となる。ブリスリン達は、シューを消息を辿る中で、厳しいコンピューター・セキュリティーによる監獄『ハデス』に囚われていることを突き止める。『ハデス』には、シューの他に、IT企業の金持ちのシューの弟や『ブリスリン』を解雇されたスタッフも収監されていた。そこでの屈辱の日々を送る中で、ブリスリンは、嘗ての仲間・デローサに救出の応援を頼み、『ハデス』に、シューの奪還をするために乗り込んでいく。しかし、その『ハデス』の黒幕には、意外な人物が影を潜めていた…。

とまぁ、こんな展開であるが、その黒幕も見え見えだし、ハリウットらしい派手なアクションというよりは、カンフー・アクションが中心で、今ひとつ迫力やヒリヒリする緊迫感は感じないまま、エンド・ロールを迎えた。やはり、アクション作品はハリウッド独自で製作する方が、面白さや痛快なアクションが増すように思えるのは自分だけだろうか…?

bunmei21