AI崩壊のレビュー・感想・評価
全243件中、141~160件目を表示
人間が崩壊している!
最近の悪役の目的が・・・
年代問わず楽しめる映画
自分の生まれた理由を思い出せ
描写はダサい。けれど、本筋は面白い。が、演出はダサい。しかし、話自体は結構面白い。さりとて、モチーフは至極ダサい。とはいえ、なかなか面白い話ではある。だというのに、台詞もダs…(以下エンドレス)
AIの反乱、人間への攻撃。
2020年の今、すでに使い古された題材にも思えるが、ここまで社会的に影響の大きい事件を描いた作品はまだ数少ないのではないだろうか。総理が死ぬとか、ねぇ。
医療AIを発展させて社会に深く組み込んだからこそ、AIの崩壊はインフラの崩壊になる。
そのパニック感がとても良かった。
緊急事態に著しく下がる民度もリアリティがある。
テロリストとして追われる開発者桐生。
サイバー警察を相手に、プログラムにプログラムをぶつけていく逃走劇の行方がかなり面白かった。
システムのこともプログラムについてもハッキングに関しても、私は全くの無知だけど、だからこそ楽しめる部分も大きいのかも。
相も変わらずハッキングというものは万能なようで。
クライマックスのあまりのダサさには頭を抱えてしまったが、その反面、痛快なかっこよさも感じた。
あの曲面でベラベラ喋りだすバカは置いておいて、桐生とhope職員の一生懸命さは胸打つものがある。
泥臭い根性のある女刑事とクソセクハラジジイ刑事のコンビがだいぶいい味を出していた。
AIを操る捜査と自らの足と推理で駆けずり回る捜査のコントラスト。
この作品の中ではかなり偏った描かれ方をしていたけれど、もう現実世界でもこれに近いことは起きているんじゃないかと思う。
どちらも友好的に、有効的に、融合的に、活用できたら良いのよね。
それにしても、生まれた理由が明確にあるAIは面白い。
生まれた理由なんてわからないまま、ただ生きているだけの人間とどちらが価値があるだろうね?
…なんて考えてみたけど、どう考えても私は私が一番大切だし、生まれた理由なんかよりも今生きていて楽しいことが何よりも価値のあることだと、すぐ結論に至った。
国家は破綻している。
日本の今の状況を考えると、その言葉には現実味がある。
この作品の中で語られる2030年の日本はかなり的を得ていると思う。
「合理的な判断」は理論的には間違っていない気もする。かなり過激で極端なものになるけど。
しかし、人間に「非合理的な感情」がある以上、そう簡単にいかないことくらい分からないものか?
AIに囚われすぎて人間的な感覚を失ってしまった哀れな人よ。
全体的なダサさとセンスの鈍さが悲しかった。
AI「のぞみ」の声とか勘弁してほしい。
なんでこう思ってしまうんだろう。私が日本人じゃなかったらここまでダサく感じないのかしら。
2003 どこかで見たような
ステマ疑惑
設定崩壊
映画としてはけっこう頑張っていました。
三浦友和の役が良かったってのと。
現実にあった相模原の障害者施設殺人事件や、国会議員の発言にあった「生産性のない国民は選別すべき、生きている価値がない」って、ナチス並の選民思想の怖さを表しているあたりは評価できます。
けどね。
・2030年代に、1つのサーバーにて管理するシステムって、この前のソフトバンクシステム障害や官公庁のサバ落ち事件を経験してない未来なのか?複数かつ遠隔地のサーバーは必要だろ?
・バックアップシステムへの切り替えなどは、手動でできる設計してないのか!?
・「想定外」ってやたら使うけど、テロ等への備えなどの想定が甘すぎだろ!
ってあたりは、デフレスパイラルで、ケチケチやってる日本企業ならある意味リアリティあるんですが…
・医療ネットワークなのに、信号や電車網まで繋がってシャットダウンするの変じゃない?
・『ターミネーター』のスカイネットと、『サマーウォーズ』のOZが合体したような、過去作のネットワークビジョンへの既視感で、新鮮味がない……
ことに加え。
・放棄された大学の研究室に、通電してんのおかしくない?
・大沢たかおの役は「AIプログラマー」であって、ハッカーでもなきゃ、画像解析のプロでもないよね?PC関連スキルが万能って、どれだけ無敵?
・逮捕は現行犯以外、裁判所の逮捕状をもらわないとできないよね?
などなど、どうしても「前提の【設定が崩壊】してるのがおかしくないか?」「物語を整理させるために、設定を後付けしてないか?」というあたりへのツッコミが自分を支配して、物語に没入できませんでした。
主題歌はやはり
近未来サスペンス。昭和の昔から、AI(人工知能)が暴走して人々を支配する鉄板ネタ。それだけにどう料理するのか難しいところだ。本作は無難にこなしたのではなかろうか。
なんちゃってではあるが、A Iをかじってる身としては、専門用語やガジェットなどは、現状をきちんとアップデートしていて、その辺りは作品へのこだわりを感じた。
現実には、アシモフのロボット3原則のような、AIの倫理規範は存在せず、ホーキング博士などが警鐘を鳴らしているのは良くわかる。価値観も時代によって変化するので、これもまた難しい。ほんの20年前、残業は当たり前で、オフィスでタバコは吸ってたし、個人情報なんて流し放題。善悪が相対的にしているのは、使う側の人間たちだ。
ゴタクはさておき、昨年公開の「アップグレード」やジョニーデップの「トランセンデンス」など、アクションなどの派手さは洋画に軍配があがるが、緻密さやリアリティでは本作に軍配が上がる。ただ、本作はAIとの闘いというより、人間との闘いとなる。AIを取り巻く権力との闘いで、「マイノリティ・レポート」に近い内容だ。
役者陣はなかなかで、主演の大沢たかおは、ひたすら走っていた感じがした。警察幹部の岩田剛典も、クールでハマっていた。内容にはあまり関係なかったが、三浦友和と広瀬アリスのバディ刑事は、別の映画にしても面白そう。
総合点では高くないものの、随所に光るところのある作品です。そして、エンドロールで流れる主題歌を、歌うのはAIさんなのでした。
AIをテーマにするのが早すぎたのかも
厳しい評価が多いが……
久々に、良い映画をみた。
定型的な演技、演出が場面の迫力を削いでいて、非常に惜しい。
****
主人公と「敵」の駆け引きなど、個々の場面を取り出しても見ると、とても力の入った演出を堪能できます。しかしながら場面のつなぎの強引さ、そして俳優の定型化した演技が折角の緊張感を大幅に削いでしまいました。
この物語の演出としてはここまでする必要があるのか?と疑問に思うほど凝ったロゴ表現が頻出します。そのため本作をロゴデザインの資料として捉えれば、こんな表現方法もあるんだ、と勉強になります。
****
全ての医療インフラが巨大なAIによって管理されているという舞台設定は、主人公達が何に対処しなければならないのかを分かりやすく示すことには成功していますが、コンピューターネットワークの構造としてはいささか古典的だと思いました。手塚治虫先生が「ブラックジャック」の一挿話で描いた医療コンピューター像を大きく超えるものではありません。
物語では表題の通り、医療用AIが暴走します。それをいかに食い止めるかが課題となるのですが、それと並行して主人公と「敵」との攻防が展開します。こうした視点の推移自体は明確に描き分けられている上に、ご丁寧にも狂言回しの役割を担う人物がいるためにあまり混乱はありませんでした。ただし主人公の危機の切り抜け方は都合良く設えられた状況を利用しただけで、あまり爽快感は感じられませんでした。
加えて登場人物が自分の考えを全て台詞にしてしゃべる、不必要に大げさな動作(サーチライトに照らされると激しく身をよじる、取材対象を囲んだ記者が大げさに身体を揺らして混乱ぶりを過剰に表現しようとする、など)が目立つなど、いささか定型化した、というか陳腐な演技の連続が物語の緊迫感を削いでしまっています。折角アクションシーンは気合いが入っているのに、その緊張が長続きしないことが残念です。
前述のロゴだけでなく、スクリーンでの情報表示の仕方についてもインフォメーショングラフィックの見本として興味深く鑑賞しました。ただ、本来AIが内部処理している過程を、きちんとデザインされた映像で表現する必然性はないため、これは演出のための演出じゃないかと、少し冷めてしまいました。ディスプレイの様子に緊迫感を持たせるために、何らかの物語上の工夫や説明が必要では、と感じました。
蛇足ですが、劇中で使用している電子機器類のいくつかが、2020年の段階で既に古さを感じさせるものが含まれているため、油断したら10年後が舞台であることを忘れそうになります。デモ隊が使用する、ある道具がいちばん未来的でした笑
全243件中、141~160件目を表示