「キングオブベタ」AI崩壊 ヨッシーさんの映画レビュー(感想・評価)
キングオブベタ
AIを開発した主人公がAIによって犯人にされて追われるという展開は古くから描かれてきた。最近で印象に残るのはプラチナデータだ。(と言ってもプラチナデータは原作がとても面白かった印象くらいしか残ってないが)
この映画にこれまでのai逃亡劇を超えるものはなかった。
最初から犯人、というか政府が絡んでるんだろうなぁっていうのはバレバレ。じゃあ逃走劇で魅せるのかと思えば随分とご都合主義展開。すでに大多数の方が指摘されているのだが
・なぜ使われていない大学施設にインターネット環境が整っていたのか。
・なぜ主人公はあらゆるネット端末に捜査AIが仕込まれていることを知っていながら捜査機関のパソコンを奪って、逃げ場のない洋上で起動させたのか。(まさかヘリまで使って追ってくると思わなかったのか??)
・普通に腕につけてるヘルスケア用品外せば良くないですか?(実際最初の操作会議のシーンで上層部らしき人間がヘルスケア商品は外して行けよっとセリフで言っている。)
この三点が僕は特に気になった。
とは言え、俳優陣の演技(特に賀来賢人さん)は素晴らしかったと思うし、べったベタな展開ではあるものの最後の娘を救出する所は普通に胸を打つものはあった。
あと、主題歌をAIさんが担当しているという洒落で星三つ。
最後に、研究者が「もうダメです。ご家族にできるだけAIから離れてください(いや、AIから離れるってなに??電子レンジのそばにいたら電子レンジが爆発するのですか??それよりかはその腕に巻いてるもの外しましょうよ)と言ってください。」
といった後に。マギーさんがそっと腕に巻いてたもの外した(そうすれば良いんだよ!!それをみんなにもっと言えよ!!)のを意味ありげに写してたのはなんですか??てっきりマギーさんが真犯人とか、そんなふうに勘違いしたんですけど。