「キャストはよかった」決算!忠臣蔵 ごっちゃんさんの映画レビュー(感想・評価)
キャストはよかった
堤真一に岡村隆史、石原さとみ等キャストだけでも、非常に興味をひく作品です。
タイトルにある通り、忠臣蔵のお金に関する物語です。
いきなり藩主を失い、お取り潰しに対して、籠城し抵抗、仇討ちするか、
開城して御家再興を目指すかというところから始まります。
浪士となってしまうため、
退職金の話になり、籠城するか開城するかで額がぜんぜん違い、
藩主への忠義を果たすため、仇討一色になっていた一同も心が揺らぎます。
また藩主の親戚からの意向もあり、
御家再興も立派な戦だと、開城してしまいます。
城や屋敷を明け渡し、財務整理をやっていくこととなります。
役方(事務)と番方(侍)で分かれていて、
番方の大石内蔵助はお金の使い方を知りません。
先を見越して、節制し運営していく考えもできなかった。
番方は、お金のことを考えずに行動します。
飲み食いや風俗で豪遊、変な屋敷を買ったり、無駄な旅費・・・
岡村隆史演じる矢頭長助をはじめとする役方がうまくやり繰りをし、余金をつくっても、
すぐ使われてしまい、どんどんお金が減っていく状況が続きます。
リーダーの大石は、矢頭にお金のことについて指摘されますが、
変化ありません。😢
また、御家再興のために協力者に投資をしますが、騙されお金だけ取られる始末。
塩で儲かる赤穂という土地を、お上が易々手放すわけがなく、
そもそも御家再興は無理な話だったと大石内蔵助が理解するまでに時間がかかりすぎており、
討ち入りを決定しても、それまでの間の無駄遣いが多すぎたために、
討ち入るためのお金がありません。お金がないため、江戸まで全員つれていくこともできません。
討ち入りメンバーのリストラが始まります。
人数をしぼってもお金はたらず、決行日の藩主の命日までの衣食住も厳しい状況です。
困っていたところ、ターゲットの吉良は屋敷をよく留守にしていますが、お茶会の時だけ、屋敷に戻ってくるという情報が入ってきます。
そのお茶会は今月で、今月ならお金的にも討ち入れるということで、討ち入り決行、エンディングへ。
大石は、情報収集能力がなさすぎて、すべて後手に回り、完全にただのでくの坊と化しています。
周りの人も、知らないことを良いことに利用しまくっています。
問題は多々ありましたが、決算は完了して、元藩主の妻、瑤泉院へお金を返金できたことは、少し感動しました。ただ無駄遣いしすぎですが。
現代価格でいくらと表示してくれているので、わかりやすいです。
お金の話と、ギャグ中心のため
刀での戦闘シーンはほとんどありません。
吉良を打ち取ってるところもありません。
キャスト、配役はとても良かったですが、
ギャグも微妙で、お金の話がずっと続くので、起伏も少なくダレてきます。
また、忠臣蔵、赤穂浪士の物語を知らない人は、わかりにくい部分もあります。
忠臣蔵の物語を少しでもチェックしてから、映画を見ることをおすすめします。
どこまで史実通りなのかわかりませんが、忠臣蔵の物語をお金の側面で展開していくのは、
すごいなと思いました。