天気の子のレビュー・感想・評価
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他人の為でなく自分の為に生きて良い
映像★★★★☆美しい
音楽★★★☆☆RADWIMPS
演出★★★☆☆満腹気味
お話★★★☆☆他人軸と自分軸
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一応、君の名より良かった🎉
陽菜、弟と2人暮らし。晴れ女。力で身体が透明になる。生きることが全て他人の為になってしまって、アイデンティティがなくなっていく。他人軸。
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帆高、帰る家がある。家出。女の力でビジネス。どんなことになろうとも女を助けたい。自分軸。
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感動したのは、ラブホに置いてあるたこ焼きとか焼きそばとか、3人で食べたところ。理由はどうあれ、なくした家族をここだけは取り戻せたんだって、伝わった。
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"他人の為に力を使うと自分が消える"けっこういいテーマだったと思ったけど、とにかく帆高周りの演出が大袈裟で、銃ぶっ放したり、わーって走り出したり、竜が出て空からドーンで飛べーっ!!って2人で空ビューんてなって、いきなり3年後、東京きて再会でめでたしってなったり。
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なんか感動するところとは違う目線だったな🤔
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世界を変えて命を救ったのは別にいいけど、陽菜の本質的な部分は救われたのか??
1番覚悟が必要で、内面が爆発しないといけないのは、陽菜だよ。
受身じゃなくて、"陽菜が自分で"重荷を下ろして、自分の言葉で、帆高や弟、世界に甘えてでも、自分の人生を歩んで欲しかった。
つまり東京を沈める選択は帆高じゃなくて、陽菜が自らするべき!!
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帆高目線だったから、単にアイツが最初から最後までワガママって話に見えちゃう、のが感情移入しにくかった。
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まそんなもんか。
同席したおじさんは4回泣いたので、きっと良いと思います🤙🏻🥴🤙🏻
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#映画#映画記録
須賀が主人公
他の方のレビューにもありますが、須賀が主人公と言っても過言ではありませんね。
須賀の感情や葛藤が分かると、とても心が動かされます。
須賀の
人柱になった妻、喘息の娘、晴れを望む自分
妻の選択を肯定したい自分
などに対する感情がまた複雑で深い。
私も喘息の娘を持っているもんですから、とても感情移入できました。
保高の家出の理由を知りたがってる方が多いですが、正直そんなのはどうでもいいし、最初の顔の傷からも容易に想像できます。
見方の焦点を変えると2度楽しめる映画だと感じました。
さすが新海誠!
グランドエスケープの無駄遣い
終盤でグランドエスケープのサビが流れるときに、ほぼ静止画というのは、監督に憤りを覚えました。とても疾走感や躍動感のある曲なのに。予報2の方が10倍はハマってました。
あと終盤で帆高が鳥居の所で空に飛ぶシーンがありますが、なぜ帆高が天気の巫女のところまで行けたんですか?帆高は天気の御子を継承できたんですか?だとしたら継承元となった天野はなぜ帆高と一緒の場所に居たんですか?全体的に説明不足かつご都合主義が過ぎると思いました。
ただホテルのシーンはよかったと思います。(ラブホだとかはどうでもいいです。気になりませんでした。)帆高、陽菜、凪の3人でインスタント飯を食べているシーンは思わず笑顔になりそうな暖かみがありました。そのあとベッドで陽菜が巫女であること、いずれ消えてしまうことを話し、力を酷使させたことを悔いた帆高が自分が働くからずっと一緒にいよう、と言ってプロポーズします。それで一晩たったら陽菜は消え、警察に連行される展開。幸せの儚さを感じました。
まあ描きたいことはたくさんあったんですが、上手く文章にできそうにないのでこのくらいにしておきます。あと作品に全く関係ないですが、日本人は流れに弱いと思ってます。このレビューでは高い評価が多く感じます。本当は☆3をつけたいですがこれだと低い評価をしたい人が発言しにくくなってしまうためあえて評価を低くさせていただきます。
説明不足だ・感情移入できないと批評する者たちは浅はかである
この作品で多く見受けられる感想は主に、「説明不足」「感情移入できない」などが挙げられる。
それは当然だ。
なぜなら新海監督は、「あえてそうしたから」だ。
上記のような感想を抱き辛辣な批評とともに低評価ボタンをプッシュする者は、己の考察の浅はかさを嘆くが良い。
そして、下記に記した超個人的考察など見ず、ありふれたテンプレートキャラクターアニメを見まくって幸せに浸ってれば良いのだ。
前作、「君の名は」では、都会で暮らす少年「瀧」と、田舎で暮らす少女「三葉」というキャラクターのバックグラウンドや性格などをきちんと描写し、見る側への感情移入を促していた。
しかし、今作ではそうしなかった。
それはなぜか?
それは、今作の主人公とヒロインは、「想像上のキャラクター」ではなく、「現実世界の視聴者の中の誰か」であったからだ。
その誰かは視聴者の友人かもしれないし、家族かもしれない。
そして、視聴者自身かもしれない。
ほだかの「無力な自分と冷たい社会への絶望」、陽奈の「他者に必要とされているという充実感」、圭介の「誰かを想う一途な気持ち」、夏美の「自分とはとはかけ離れた自分にならなくてはいけない虚無感」
これらは、視聴者がこれまでの人生で感じてきた感情と一致するものも多いだろう。
登場人物は視聴者自身。新開監督は視聴者に感情移入ではなく、感情同化を促したのだ。
同化を促すことで、視聴者たちは虚構のキャラクターではなく、現実世界の自分自身と向き合わせられるから。
そうするためには、ほだかがなぜ家出をしてきたかの経緯も、顔の傷も、陽奈がバイトを辞めさせられた理由も必要ない。
むしろ、「自分ではない誰かというキャラクター」を想起させて同化を阻害させてしまうため、余分と言っていい。
「君の名は」や、それに類するキャラクターアニメを見て来た者こそ、今作は違和感を感じる箇所は多いと思う。
この展開でそれはないだろう、ここは説明不足だろう、このオチはあまりにも自分勝手すぎないか?
もし貴方がそれらの違和感を抱いたならば、貴方はすでに薄っぺらい固定観念に支配され、視野が狭くなっている。
そして、その違和感を想起させることこそが、新海監督の狙いだろう。
テンプレとお馴染みのストーリーラインを量産し形骸化しつつある日本のエンタメ産業に、新海監督は一石を投じたのだ。
君の名をヒットさせて誰もが知る映画監督になったのも、この作品をより多くの人々に放ち、視聴者の思い込みや固定観念を浮き彫りさせるためだったのではないかすら思う。
批判的な批評やレビューが、その根拠だ。
ヒロインを諦める代わりに世界が平和が訪れるというお馴染みセカイ系のテンプレートに、新海監督はクリエイターとしての作家性を発揮し彼自身の「答え」を描いたのだ。
彼女を救って、世界を壊す選択という、答えを。
その選択が自分勝手だと思う視聴者は、頭を冷やして価値観をリセットしたほうがいい。
ひょっとしたら、別の感覚が生まれるかもしれない。
作中で描かれていた、「汚い東京」「理不尽な大人たち」「無力な自分」「どうにもならない現実」
それらすべてが視聴者自身が感じている世界に対する不安や違和感そのものであり、そしてずっと雨であった天気こそが、その象徴であった。
しかし最後に雲間から光が差し込み、二人は言う、「僕たちはきっと大丈夫だ」
それは、ほだかと陽奈が大丈夫、という意味とは別に、
「こんな世の中だけど君たちならきっと大丈夫だ。自分の人生を生きなさい。ほだかと陽奈が、世界よりも自分たちを選択したように」
という、新海監督からの熱いエールだったに違いない。
視聴後に勢いに任せて書いた文章のため、ところどろこ支離滅裂で整合性に欠ける部分があるだろう。
ただ、これだけは言える。
今作は、君の名を超える新海誠監督の超大作だと。
目を引くために所々乱暴な言葉を使用致しました。
不快にさせてしまわれた方、申し訳ございません。
ただ、どうしても、もっとこの作品を見てもらいたい、違う視点で見てもらいたいと思い書き殴った次第です。
明日もっかい見てきまーす♪
天気という少年少女の砦
未成年の少年少女が現代社会の闇を彷徨いくぐり抜けながら自分なりの幸せを見つける話だと感じた。
キャッチャーインザライという小説を読みながら家出した主人公。
貧困、無知、弱者。
銃の使い方も重大さも知らないしノリで生きてる。
若さだけ搾取されるような、そんな身体や肉体労働だけで、大人になってはならないよというように、天気の子という素質を見つけていく。
学が無いまま、大人にならざるを得ない、時に劣悪な環境に放り込まれる子供達。
それは今の現代ともリンクする。
果たしてこんな世界でどう生きるのが正解なのかと。
賢い穏便な大人ならこうするよねという答えを無視してでも、天気を犠牲にしてでも、自分にとって大事な価値観や人達を、最終的に穂高は見つけた。
真っ直ぐに自分の見たものを信じ、好きになる。
あえて曖昧なマイノリティな感情も関係も肯定する。
もともと世界なんて狂ってるのだと、何かに心を突き動かされる、そんな自分の狂った部分を認めたり素直に見つめると、後先も考えずに突っ走ってしまうのだろう。
そんな青さを愛でるようは映画だった。
君の名は。が目に見えない縁や運命の人の話だとすれば、
天気の子は、周りに反対されても自分に真っ直ぐでいたりだとか、狂っても好きなものを好きでいてくれという話だと思う。
だから個人的にかなり好きな作品となった。
ライ麦畑でつかまえての話のように危なさを捕まえたり身内には心を開くような描写がいくつかあって気になった。
序盤はだれたたけれど、終盤の怒涛の伏線回収や展開は最高だった。
最愛の人を人柱にする事を強いられたら、あなたはどうしますか?
最初に申し上げるが、私は本作を「期待を裏切らない作品」であると確信する。
自分の中でのベスト1である『君の名は。』と順位を入れ替えるには至らなかったが、
それでも、それに迫る出来である事は間違い無い。
本作には、既存の新海誠作品から踏襲してきたテーマやモチーフが多々見られる。
「思わず祝福したくなる様な若き男女の愛」
「その愛を阻もうとする理不尽や不条理」
「少年少女にとって、時に敵や障害となり、時に味方となる大人達(※)」
「大きな災いに抗おうとする人々のつながり」
「ドラマを引き立てる小道具や舞台装置としての、
SF的あるいはファンタジー的ガジェット」……等々。
(※本作は前作と比べ、「味方になる大人」が多いかもしれない。
須賀のおっちゃんとか、夏美さんとか。
前作のヒロインに至っては、何気に、作中での重要アイテムを本作の主人公カップルのカタワレである帆高少年に手渡す役割を担っていた。
心にくいバトンタッチと言える)
「芸術家はデビュー作で追い求めたテーマやモチーフを生涯追い続ける」とはよく言われる事であるが、
それは新海誠監督とその作品群にも当てはまる。
ただ、本作においては、既存作品では隠し味程度であったと思われるテーマやモチーフを、意図的に強く前面に出している様に思われる。
それは、このレビューの標題に書いた通りそのままの事だ。
『最愛の人を人柱にする事を強いられたら、あなたはどうしますか?』
前作では、不思議な能力を持つヒロインを救おうとする行動そのものが、天災に抗おうとする人々の営みと結びついていたが、
本作では、不思議な能力を持つヒロインを救おうとする行動そのものが、何百万人もの人々にとっての災いに結びついてしまっている。
その点が、前作と本作とで真逆であると、私は思う。
このレビューを書いている時点では、私は他の人のレビューを読んでいない。
しかしながら、本作と新海監督を貶めるためだけにレビューを書く様な輩であれば、
功利主義的観点から帆高少年の選択を非難し、本作をこきおろす糸口にしようとするであろう事は、想像に難く無い。
功利主義、結構である。多くの局面で、概ね正しい。
しかし、飽くまでも功利主義を貫こうとする者は、
「お前の最愛の人が消えてなくなれば、数百万人もの人々の救いとなる。だからお前は最愛の人を手放せ」
と言われて、即座に従うのであろうか?
「従わない」のであれば、その者を「似非功利主義者」と呼ばざるを得ないし、
「即座に従う」のであれば、その者の愛は実は大したものではなく、従ってその者にとって「最愛の人」は初めから存在しない、と結論付けざるを得ない。
(そもそも『愛』とは狂気に近い感情であり、理性と激しく対立する事もままあるのだが)
本作で帆高少年が強いられた選択は、「トロッコ問題」の一類型と言える。
トロッコ問題に明確な正解は無い。トロッコ問題は、それに答える事よりも、主観的な選好と功利主義的な判断とのせめぎあいについて研究するツールとして捉える事の方が、より重要であると思う。
それはさておき、私が帆高少年と同じ状況に置かれたら、ヒロインである陽菜を救う選択をするのではないかと思う。
私には、功利主義的判断を徹底できる自信が無い。
また本作は、「人柱」としてのヒロインの存在を通して、
「手っ取り早く「人柱」や「スケープゴート」といったものを求めたがる人間の心理」について疑問を投げかけていると、私は思う。
一度観ただけじゃ語れないこの作品
2回目の鑑賞で初めてレピューします。
2007年の秒速からのファンです。当時中学生でしたが、1人で渋谷の映画館まで見に行きました。
言の葉の庭の本の裏表紙に新海さんの直筆サインもしてもらいました。今作の小説も事前に読んで見ました。そんな自分が見た感想です。
一言言うと、中身が薄くて感情移入しにくい。というのが第一印象でした。しかし、本で読んだ感覚と異なり、なんだかまだ自分の中で整理できてなかったので、数日後、すぐに2回目の鑑賞をしました。
いくつか口コミを見て、細かいことを考えず、ただ純粋な気持ちで鑑賞すること、須賀が第二の主人公であること、などを踏まえて鑑賞した結果、1回目よりかは明らかにすんなりみることができました。
主人公とヒロインが中学生だと考えれば純粋で非常にありがちな思考で、その中で必死にもがいて何があろうととにかく1つの目標に向かって走って行く姿は、今のこの世の中にあまりない気づかせてくれる何かがあると思います。
そして須賀の心境は2回目見てもまだ全てを知り切った気持ちがしないです。でも個人的に一番感情移入できる登場人物でした。
その他、絵や音楽は言うまでもなしに、君の名を凌ぐ美しさでした。最後の空から落ちるシーンはこれを見に行くだけでも価値のあるものです。
3回目はどうしようかな…
8/1
3回目見ました。
見るたびに感動が増してく作品。
かなりのメッセージ性がある作品です。
2回目で感じた、必死にもがいて何があろうととにかく1つの目標に向かって走って行く。
これは最高に響きました。この映画はそれを伝えるがためにあるようなものです。
そして須賀の心情。もっと須賀の過去とか知りたい!と思うのですが、やはり今の帆高と過去の自分が重なるんでしょうね。当時の自分はやりきれなかったその想いがあの涙だと思っています。須賀を見てると考えてると涙が出てきそうになります。
あと作品の内容と関係ないですが、平日の昼に新宿の映画館に観に行って思ったこと。
昔からの新海ファンとして女性が1人で観に来てくれるような監督作品なったんだと嬉しく思いました。
共感しづらい
映像 ★★★★
人物 ★
展開 0
家出と銃、人との出会いはそれぞれ全部とってつけたような雑な配置のされ方、使われ方だと感じた。登場人物が話の展開のために行動してるというか。時間が経つと強制展開させる方向に力が働くような感じ。観客にキャラの行動を許容させる伏線があまり張られていないとも感じた。展開に関しては手抜き感がある。
天空の世界の描写は浅く、なんで戻ってこれたのかもよくわからない。あの辺りはもっと設定がありそうだが、、、前作では現象に力を与えるために結構な尺と労力を使い、丁寧に現象に実在感を与えていた。今作では人柱を巡る世界、特に召されてからの世界描写が浅い。穂高が陽菜が人柱になったことを知る切っ掛けの表現がありながら、どうして陽菜を連れ出せたのかもよくわからない。とにかく没入を妨げる要素が多すぎた。
敢えて説明を省いて視聴者の想像に任せているんだ的な強弁も可能かもしれない。その場合は視聴者が遊べる空白がストーリー間の僅かな隙間だけ、例えば須賀の涙とか。だけで余白の紹介がやっぱ全然足りない感じがする。
なんだろう、これをまた次回以降の他の作品に絡めたりするつもりなんだろうか。そういう事なら少しわかる気もするが一作品の密度はやっぱり薄いとしか感じられない。
映像、音楽が素晴らしかっただけに残念。作品を作り続けている名のあるアニメーション映画の監督として貴重な方だと思うので次回作に期待。
君の名は。を超えることはできなかった。
監督が言っていたように好き嫌いが別れる作品だと思います。
途中までは良かったですが、自分は『君の名は』のようなモヤモヤが残らない終わり方が好きだったので、ラストの展開のせいで、正直『つまらなかった』です。
それと同時に君の名はが、完成されすぎた歴史に残る傑作だったのかを思い知らされました。
【天気の子がダメだった点】
■主題歌の『愛にできることはまだあるかい』を何回も流しすぎ
■最後の締めで『きっと大丈夫!』からのタイトルが不自然で強引すぎる
■君の名はでハッピーエンドだった瀧君と三葉が登場したが、東京が水没したせいで先行きが心配になりすごくモヤモヤ
■東京が水没したこと
【良かった点】
■瀧君&三葉&四葉とてっしー&さやちんが登場
■花澤綾音
■『あっ先輩が呼んでる』
■陽菜がかわいい
■背景と雨の描写がとても綺麗
■愛にできることはまだあるかい はとても良い曲
君の名は。のプロデューサーさん。あなたは凄く偉大な人でした。
子供たちの美しい世界
君の名はの次に更に尖った話を持ってくる新海監督は化け物か何かなのでしょうか。
面白かったです。世界をとるか好きな人をとるか、よく見る話ではありますが、この結末結構珍しいんじゃないですかね。東京が水没してしまうなんて。
そんなわけで孤独な子供たちが自分の生きる場所を選択する話でした。若い子が自己犠牲を強いられがちな世の中ですが、主人公とヒロインのグランドエスケープに乗せた二人の選択は、自分が一番掴み取りたいものをなりふり構わず目指していいという若い子たちへのとても優しい肯定だったとおもいます。
主人公もヒロインも徹底的に子供であることが作中では表現されていますね。
主人公は後先考えずに家出、思春期真っ只中で危険な目にあっても帰れない。ヒロインも視野が狭くなっており弟のために大人に頼らず年齢を偽って働いている。大人に頼ればこの二人は案外簡単にハッピーエンドにいけたのかもしれません。でも主人公は、僕たちから足しも引きもしないでください、このままでいさせてくださいと願います。大人の視点を持たない彼らは今に全力で、今以上の幸せを知らないのです。だからずっとこのままでいたいし、正しい道に行けないんですね。
新海監督の台詞まわしのうまさがこの辺りを表現するときに更に光っていて、なんかもう辛い。本当辛い。となりました。
でもそんな二人だからこそ凄くピュアで美しいのですよね、この話。大人には無理こんなピュアに生きていくの。世界より君がいいなんて世界の真ん中で叫べない!もうね、いいよ!許すよ!世界なんて選ばなくていい!自分のためだけに一生懸命に生きていいよ!となりました。周りの大人たちもね、世界は元々狂ってたって言ってくれてるし!!
しかし二人は最後までピュア!大人のずるい優しさ、誤魔化し溢れる慰めてを受けてなお、僕たちは世界よりお互いを選んだことから目を逸らさず泣きながら受け止め、自分の居場所へと駆け寄っていくのでした。完敗だよ!!!!ピュアさに敗北だよ!!!!
新海監督本当におじさんなの?頭脳だけ15歳前後じゃないですよね???こんな世界生み出せるのピュア過ぎない???何食ったらこんなにピュアを極められるの?????
その二人の脇にはモラトリアム真っ只中の大人になりかけお姉さんと大人になってしまった須賀さん、と配置も上手い。須賀さんの視点があるおかげで感情移入もしやすかったです。
無知で愚かで、真っ直ぐで純粋で、とびっきりに愛しい最高にピュアな二人の世界の話。みんなーこの夏是非とも見てくれー!!私はあと5回は見ます。
でも、合わない人には本当にゲロ吐くほど合わないと思いますので注意してください。
新海監督はオタク心を分かっている
ストーリーも面白かったし、今回もラッドの曲も良かった。キャスト陣も良かったし、そして何より映像が美しかった。
主人公たちが年若いので、年齢ゆえの若さとか、大人から見ると愚かにも見える行動とか、結構ハラハラさせられて危なっかしくて見てられないよと思うシーンもありました。実際そう思わせるためのシーンなんでしょうけど、後半は大人たちが忘れかけた無謀さと熱さに何回かウルッとさせられました。
さらにさらになんと言っても…君の名は。のキャラたちの出張りがビックリするほどあったことに驚きと喜びが湧き上がりました。まさかこんなに前作とリンクする作品だったとは…胸熱でした。ありがとう監督。分かってるね監督。
前情報なしで見に言ったので瀧くんが出てきたときには興奮しました。三葉はもちろん、テッシーとさやちんの後ろ姿も見つけられて、他にも出てるんだろうかとネタを探すのに途中必死になってしまいストーリーに集中できませんでした笑
エンドロールに名前があった四葉が見つけられなかったので四葉を探しにもう一度見に行こうかな。
無責任さが物足りなさに。
いろいろ考え抜いて作られた作品なんだろうとは思うし、他のレビューを見ると活発な意見交換がなされていて、多くの人に愛される作品なんだな、と素直に思うのだが。私のような三十半ばのオッサンには、申し訳ないけど何も響かなかった。
終盤であの女の子を助けるならそれでもいい。でも、主人公の少年はその代償を負ったはずだ。それは単に東京が水没しただけではない。一人の命と引き替えに、数百万の命を失ったということだ。最後に主人公がその責任を自覚してゾッとして立ち尽くすようなところが必要だった。「それでもいいんだ」と言い切るのなら、内臓がヒリヒリするような罪悪感を持った表情で言わせるべきだ。それでこそ「青年になった」ということではないのか?
そういうのをセリフじゃなくて、演技で観せてくれてたら、だいぶ評価も変わったと思けど、どうだろうか?
新海作品の世界観がすごく強くなって帰ってきたイメージです。 賛否両...
新海作品の世界観がすごく強くなって帰ってきたイメージです。
賛否両論というところは映画のより深い部分で世界をとるか一人をとるかという点にあり、一人を選んだ代償が最後の結末につながったと思います。
世界を選ぶかひとりを選ぶかというテーマをメインに考えるとストーリーの違和感はまったくありませんでした。
東京の結末に関しては前作の君の名はと対照的でなかったことにしないという選択をした監督には度肝を抜かれました。
音楽と背景は相変わらずの新海クオリティーで鳥肌が止まらなくとんでもない作品を作ったという印象です。
君の名はの影響で賛否両論を生んでますが君の名はを完全に超えるクオリティーと確信して言えます。
上映前から叩かれたりとありましたがそれだけ関心が集まってる証拠でもあります。
できることなら口コミの意見に流されず自分の目で見てどう感じたのかを考えてほしいです。
願わくば一人でも多くの人が作品から何かを感じ取ってくれれば幸いです。
しがない新海誠ファンより
面白いけどマイナス要素が多すぎる
まず、ストーリーとしてはまあまあ面白いと思います。
君の名は。しか見てなくて異常に期待値が高かった方以外は、まあ新海誠だしこんなもんだろって感じだと思います。
ただ、マイナス要素が多すぎた気がします。
スポンサー企業の商品が不自然なくらいにでてくる商業感にまず萎えます。
大人なので事情は分かるのですが、分かりすぎてストーリーに入っていきづらかったです。
そして、前作キャラの登場は私も歓迎派ですが、今回のはひどい。
ほら、こういうの好きやろ?どやどや?感が見え見えで吐き気がしました。
監督の意向ではなかったのかもしれませんが、もっと尺取ります、、?とか、あのキャラもこのキャラもとあとからどんどん付け足されたようにくどくどと出てきて、完全にストーリーの邪魔でした。
あと極め付けの「花澤綾音」
はい、きもい。
以上です。
これらを耐えれば面白い作品です。
あと、RADWIMPSが普通すぎます。野田60%くらいってかんじです。
良くも悪くも普通のRADWIMPSでした。
主人公と目線が合わない
主人公の身の上話があまり無く、感情移入がしづらい
拳銃を打つというなんだか主人公の年齢からは、想像しにくい社会への反抗の仕方で捉えにくい
あのボーイも嫁子供が居る身なのに、子供に馬乗りで暴力を振るうのはどういう事なのだろうか
前作では皆の命を救うための爆破だったり、主人公と思考がシンクロ出来るが、
今回は主人公のエゴによる暴走であり、かつ感情移入が出来ないため終始冷めた目で見てしまった。
ラストは世間的にはバッドエンド。主人公的にはトゥルーエンド?というような終わり方であったが、
雑なような気がする。
それより、ヒナは結局帰らず<天気の子>となり、世界は大災害から救われ、事情の知らない世間は喜ぶ一方ーー、
主人公は大切な人を亡くし悲壮感に打ちひしがれるが、最後は自分なりの答えを見つけ歩き出す
というような終わり方の方が外側と内側のギャップが映え良かったかもしれない。
水の描写や音楽はさすがと言わざるおえないので、映画館で見る価値はあるかもしれない。
賛否両論分かれるのに納得、少し安心しました。
いつも見慣れている東京の街並みが、鮮やかな映像美で描かれ、主題歌を歌うRADWIMPSの挿入歌など、それぞれのシーンにマッチしており、最初から最後まで興味を惹かれました。
ただ、ストーリーとしては疑問に思う部分が多々あり、
エンドロールが流れた時、かなりモヤっとした気持ちになりました。
正直に感じた疑問を書かせて頂きます。
■主人公の謎の家出
ストーリーは主人公が船で家出をした場面から始まります。前半で、家出に触れられることはなく、終始主人公は地元に帰りたくないと頑なでありました。しかし、結局最後まで家出の理由には触れられないままでした。光を追ってきただとか、終盤でちゃっかり地元に戻り卒業して東京に戻ってくるだとか、どういう心境で行動していたのかイマイチ掴めませんでした。
■巨大な水塊、消滅する水魚
街の空に突然巨大な水の塊が降ってきたり、雨に魚のような物が混ざっていたりと、晴れ女の力を使う代償なのかもしれませんが、後半でそこの部分の説明があっても良かったと思いました。序盤で船に主人公が雨を喜び、水塊が降ってきて、命を助けられます。あれほど異常なことが起こって、直後から何事もなかったように過ごしています。ストーリーに出すだけ出して結局謎のままです。
■主人公のヒロインへの執着と唐突な行動
ヒロインが夜中のうちに人柱になり、異常気象を止めてくれるシーンがあり、それを知った主人公はなんとか彼女と再会しよう必死になります。天気が好転した理由を何も知らない世間に苛立ち、捕らえられた警察署からも逃げ出し、線路の上を滑走します。この頃から私はだんだんと主人公への共感どころか行き当たりばったりで非合理的、衝動的な姿に苛立ちを感じました。なぜ、もっと泣き喚き騒ぐだけでなく、警察官などの説得をしようと一度は試みないのでしょうか。
映画作成には膨大な時間とお金を要し、作成者の思いがこもった映画に対して、疑問を持ったり自分で描かれていない部分を想像できていなくて申し訳ないですが、
後半の急展開、3年降り止まない雨で日本沈没など、色々とモヤッとしたまま伏線が色々と回収されないままエンドロールが流れてしまったので、少し残念でした。
ただ賛否両論の声があると知り、自分と共感してくれる人もいて安心しました。
正直なんでこんなに話題になってるのか、私にはさっぱりわかりません。
監督有名内容秀逸、なら観客は、、、
前半はただの感想、後半が本題です
とても良かったのでもう二回鑑賞しました。
さすがは新海誠監督であります。「君の名は」に続き
期待以上、想像以上の作品であり、映像美だけでなく
ストーリーもよく考えられており感動させられました。
地味な点ではありますが今作で常に描かれている雨と、汗や涙の違いが同じ水でありながらはっきりと見分けがつくのに違和感がないところに驚きました。
公開前に酷評されていた本田翼の声優というのは別に不自然な印象は受けず、むしろそのキャラクターに合っていた気がします。また、醍醐虎汰郎と森七菜演の声優はかなり良く、作品に入り込めましたし感情移入もしました。本当に。
ストーリーもわかりやすく、アニメにありがちな都合のいい展開は無いため、鑑賞後にたまにある妙な引っ掛かりがないため良いです。二回目でも感動出来ます。
陽菜が消えてからがかなり熱いですね。保高が警察を振り切って屋上へ行くところとか、陽菜を連れ戻すシーンとか良かったですよ。
終わり方に関してですが僕は好きですね。陽菜を連れ戻して天気も元通りとか都合良すぎて冷めちゃうので。
「選ぶこととはどちらかを捨てること」という言葉が思わず頭をよぎりました。天気より陽菜を選ぶ保高で良かった。これがいわゆる「愛にできること僕にできること」ですね。
唯一残念な点は、最後保高と陽菜が再開を果たすシーンで、保高が線路沿いの坂で陽菜を見つけたところ、あの時の陽菜の足が、「細くね?」と感じたところです。そこさえ良ければ星5だな…。
「君の名は」のキャラクターが出ていることに関して、「そんなの新海誠の自己満足だ!」だの「そんなのただの新海誠の自慰行為じゃないか!」との評価をまあ目にしましたが、僕は良いと思いました。だって別に立花瀧が「僕たちは入れ替わってうんぬんかんぬん」とか、
宮水三葉が「隕石から村民をかくかくしかじかで守った」とか言うシーンは無いし、誰が
「私は「君の名は」のキャラクターです」という主張をしてくる訳でもなく、自然にストーリーにすっと出てきて、「もしかしたらこれ○○じゃね?」というように思う程度なので何の問題も無いです。新海誠の作品愛が感じられるだけですね。僕は好きです。
以下悪口になります。ですが一番言いたいことです。
監督有名内容秀逸、なら観客はいろんな人になります。つまりマナーの悪い人間も来るわけです。といっても当の本人は「映画面白いなあ」くらいにしか思ってないわけで、私が内心ブチ切れてるのに奴らはホクホクしながら家に帰ることが出来るわけです。
多分奴らはIQ2くらいなんでしょうね。学生で集団で来てる人間で、保高が凪を先輩と呼ぶたびに割と大きめの声で笑い、エンドロールでは普通に話し、挙句の果てにゴミを放置して行く。
また隣座った男、感動する作品なのはわかるが少しは声を抑えろ。せっかくの良いシーンなのに奴が鼻をすするせいで完全に集中出来ずイライラした。エンドロールでは帰る支度で物音を立て不快。
あのようなカスどものせいで映画館に来る人が減る可能性は大いにあり、私は軽いトラウマです。
広い年代を対象にした作品はこのような事が起こるリスクが高い。やはりレイトショーにすれば良かったのだろうか…。一回は普通に観れて良かった。
ともかくこれを見た人は映画鑑賞の際はマナーを守り、それを他人に強要して下さい。これを拡散していただいて結構です。
しかし、裏を返せばマナーを守れないIQ2で作品の
良さもろくに理解出来ないカスどもでも(声を抑えずに)泣いたり、(エンドロール中に)「感動した!」と言ってたのでどなたが鑑賞されても楽しめると思います。
人気のある作品は混雑を避けて観るのが吉であります。
巨大プロジェクトで魅せる、新海ワールド
約2000万人を動員したあの前作の次って、一体なにをどう創るんだろう? という興味と期待で、早々に劇場へ。
今作は、前作と同じ起承転結の構成を保って、そこに新海監督の真骨頂「大人でないことの不自由さと葛藤する」ストーリーを、さらに美しくなった空と雲と雨と街に載せたのね。監督が本当にやりたかったのは、前作というよりは今作なのかな? と思わせるできばえ。
東京の街の描写が本当に緻密で。
既知の場所ならすぐにわかる。「ああ、あそこか。」知らない場所なら、映像をヒントに行き着くのはそんなに難しくないかも。
自分が一番はまったのが、浜松町の軍艦ビル。本当に軍艦みたいになってるー、と。
空、雲、雨も美しかったー。ストーリーは把握したから、今度は映像メインで堪能しにいこうかな。
それにしても、何と大きなプロジェクトなのか!
何百人ものスタッフ。まさか4桁? タイアップ企業は数知れず。映画館は最大限のスクリーンを用意して。
一体どれだけのステークホルダーがいるのか。
新海監督の職業はもはや映画監督と呼べるのか? そんな疑問がわいた。
描写の子
公開前から星Iつけられまくってかわいそうだったが、そういうハンデあって見ても微妙。
ただ描写だけは他の映画よりは凝ってて、作中の花火とか夜景は良かった。
先に他の方のレビューでストーリーが微妙すぎるやら見てたが本当にそうでがっかり、特に意味もなく銃を使って話を都合よく進めたいっていうセコさが目立つ(監督の意向かは知らないが)
ちなみに、予告では天気の子(少女)の力と国家権力との間での葛藤みたいな誇張が(私には)感じられ、そういう展開なのかと思っていたらただのあるある展開でした。
総評:描写は2019年 現代作品として大変素晴らしい物ですが、ストーリーは期待しないほうがいいです。
「描写を楽しみに高画質な映画館でそれを楽しむ。」これが本作の楽しみ方であるとおと思いますし、逆にそうしないと無駄金使ったようで心が折れそう。
少なくとも後でAmazonビデオで買ったりはしないですね、4K/8Kテレビあるなら別ですが
あと、エンドロールの後おまけはありませんので。
傑作ではないが、良作ではあると思う。
よくない点→ナレーションが多くて安っぽく感じた。もっとセリフや映像で物語を伝える方が良いと感じた。平泉成の声が違和感ある。君の名は。の登場人物は出てこなくてよかった。これのせいで君の名は。と比べて評価してしまう人が余計に多くなると思う。
よかった点→映像は誰が観ても納得するほどに美しかった。特に花火のシーンや雨が地面に当たり跳ねるシーンが美しかった。賛否が分かれると思うが、拳銃を撃つシーンは2つで1つのシーンと考えるとトータルではよかったと思う。1回目は帆高くんの未熟さゆえに誤って撃ってしまうが、それがあったおかげで2回目の拳銃のシーンには帆高くんの信念や、陽菜ちゃんへの愛を感じた。映画の合間合間に雨が地面に当たり跳ねるシーンがあり、美しかったので雨が降るシーンに対して嫌な感じがなかったのがよかった。これのおかげで最後に東京が沈んだシーンがあったにもかかわらずハッピーエンドに感じた。物語の非現実的な設定が須賀さんのおかげであまり違和感なく観れたのが良かった。
総括→田舎に窮屈さを感じた思春期の男の子が光を求めて島を出たら、その光の先に運命の人がいて、周りの大人に流されることなく自分で未来を決めるという構図になっていた。まともな大人からすると、身勝手な行動をする主人公に対して感情移入することは難しいと思う。思春期の少年少女の気持ちをきちんと理解するのはそもそも難しいので、変な行動をしたと思ったら思春期だなぁと割り切って観ればさほど違和感なく観れると思う。
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