「考えるな、感じろ」天気の子 こまごめさんの映画レビュー(感想・評価)
考えるな、感じろ
前作の「君の名は」を見て、今回はどうなんだろうと思って「天気の子」を見に行く人が多いかと思います。僕もその一人です。
ストーリーは前作と同じくボーイミーツガール&セカイ系です。でも、今回の主人公(帆高)&ヒロイン(陽菜)は、何かキラキラしてる瀧くん&三葉とは違い、とにかく泥臭い。
知恵も経済力も何も持っていない少年少女が、厳しい現実に打ちのめされ、時に間違えながらも全力で生き足掻く姿、かつては少年少女だった周りの大人が、狡い部分も持ちながらもきちんと大人をしている姿が、一言でいうと「尊い」です。
ぶっちゃけ、展開やら設定やら、笑っちゃうくらい粗だらけです。
でも、そんなもんをねじ伏せる程の勢いと魅力がこの作品にはあります。
現実はどうのとかつまらない事は考えずに、頭空っぽにして楽しみましょう。それが映画という娯楽作品に対する、誠実な向き合い方だと僕は思います。
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