「光と音楽」天気の子 パタパタさんの映画レビュー(感想・評価)
光と音楽
クリックして本文を読む
光と音楽の使い方が素晴らしく、曲が流れるタイミングで鳥肌が立ちました。一度だけでなく、何度かありました。
宮崎作品が風と眼差しで作風を生み出しているとしたら、新海作品は光と音楽でしょうか。
『時をかける少女』さながらの走りを見せるシーンもあれば、『千と千尋の神隠し』のように二人で空中落下するシーンもあり、過去の名作を彷彿とさせる演出には心を打たれました。
『君の名は。』で岐阜に隕石を落とし、『天気の子』で東京を沈め、次はどこがどうなってしまうのでしょうか。日本が崩壊しないことを願っていますが、壮大な演出や発想は好きです。
時空を超え、天気を操り、やはり次は何をどうするのか、期待してしまいます。いわゆる超能力ものではなく、普通の少年少女が不思議な力を得てしまう展開が面白いです。
昔の言い伝えや日本古来の考え方を出してくること、そして現代の日本人の日常をリアルに描き出しているところが、なにかと共感できる理由なのかもしれません。
『星を追う子ども』を劇場で観た自分としては、その頃から変わらない光と音楽へのこだわりに感動すると共に、『君の名は。』から強くなったエンタメ色がストーリーを濃厚にしていることを嬉しく思います。
次回作含めて、実は同じ世界観の中で描かれた3部作だった、みたいな展開も期待してしまいます。次回作が今からとても楽しみです。
コメントする