「ハッとした」天気の子 きじねこさんの映画レビュー(感想・評価)
ハッとした
風景描写については本当に綺麗で、流石としか言いようがないです。
ストーリー構成や展開のテンポが前作に似ていて、(ついでにRADの音楽が流れるタイミングも)先の展開をある程度予想できてしまいました。
君の名は。の登場人物も沢山でてくるし尚更前作を意識させられた感じです。
「お父さん」は見つけられなかったです(笑)
話の中で、主人公の帆高が中々に強烈な行動を起こす事が何度かあります。理由はあるけど完璧な違法行為をです。
帆高は純粋すぎて、それゆえに自分を突き動かしたものをうまく説明できない、そして周りの大人達は帆高の異常な行動しか見ず、帆高に耳を傾ける余裕がない、言ってることが理解できないといった感じでした。
かくいう自分も、帆高の行動には違和感あったり引いたりしたのですが、そういう感覚を持つ大人に対して、子供や若い人の思いに無意識に蓋をしてませんか?っていう監督からの問いかけだったのかなぁって感じたりもしました。
上映前に前作より評価がわかれる事を監督が仰っていたかと思いますが、確かにな、と。
結末は、世界vs個人で個人をとった感じだから今の日本人にも受けやすいかなと思いますが、道中の展開には上で書いたような点で感情移入できず違和感しかない方もいそうだなと思いました。
が、帆高達と年の近い子たちや子供側の視点に立つことができる方であれば共感でき、大きな感動を呼ぶのかなと思います。
あ、空から落ちるときの二人とグランドエスケープはずるい、感動しかせんです。
自分にとっては、エンタメを素直に楽しめたというよりちょっとお説教されたような、そんな気分になりましたね(笑)
うん、若い人の想いはちゃんと聴かなきゃな。。あとアメかわいい。