「不眠は病気…」108時間 うにたん♪さんの映画レビュー(感想・評価)
不眠は病気…
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敢えてその先を覗く為、断眠と言う異常な手段で演劇の新境地を目指すと言う。
この時点で色んなものが正気ではない。
主人公ビアンカの父親など初っぱなから妄想性の人格障害で自傷他害の恐れがある。
ビアンカもすぐに物を分解したり、父親と同じく精神病の素養があると思ってしまう。
さらに不眠を勧めるアルマなどは新興宗教レベルで狂っている。
廃病院(精神科)使うのは良いが、なんと言うか汚い!(精神科はその性質上傷みや汚れは避けられない)
更にその観客席も異様だ。
壁穴から覗くように観るとか…アングラ臭が酷い。
不眠でトランス状態を目指すのは結構だが、不眠不休では脳の働きが低下して、台詞も演技も演出も現実的ではない。
この点で私自身の興味は作品がどんな幻覚妄想の世界を見せられるか?に移行し、ホラーでもなくミステリーでもない。
精神病は惹かれ合うのだろうか?と思うほどに劇の参加者は皆一様に異常な雰囲気を持ち合わせ、
統合失調症の妄想に囚われた状態に近付く。
こうなってくると、映像として見せられているものが何処まで妄想で何処までが現実か?解り難い
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