ザ・カニバル・クラブのレビュー・感想・評価
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カニバリズムはゆるふわ エロ濡れ場はハードにぼかし
秘密結社の存在とか
使用人を殺して→解体して→調理する
全く隠匿していないかのような振る舞いとか
ゆるふわな設定なのだけど、全体的にすごく堂々とした描き方なので細部が大して気にならずに許容できちゃう不思議な映画。
グロスプラッタなのにこれまた堂々と描いてるせいでグロさを感じさせない。
グロ苦手な人でも平気かも。
タイトルから「カニバリズム」の要素を感じ取ることは出来たけど、
まさか冒頭からやたらに激しいエッチシーンがいっぱいあるとは思わなかった。
そのエッチシーンも堂々としてるので対してエロティックでもない、という…
人肉シュラスコ
人肉ステーキと人肉シュラスコがめちゃくちゃ美味そうだった。
しかしいくら引き締まった体型の人物とはいえ、あんな高タンパク低脂肪の旨味強そうな赤身肉が人体から取れるんだろうか。
人肉は牛や馬じゃなくて豚に近いイメージがある。
あれはどこの部位なんだろう。調理過程をもっと頂戴。
命を繋ぐ行為でもある性行為中の人間を殺して食べる、全力で生きてる最中に死を下すその悪趣味さが好き。
デカすぎるボカシは逆に笑えた。
やたらシャレオツなオープニングとワクワクする食材調達方法に期待が高まるも、その後のふんわりした展開にがっかりした。
何がメインなのかよくわからないまま話が進み、行き着く先はそっちかよ!というかんじ。
迂闊で詰めの甘い富豪たちの悲喜劇。
後半のキモになってくる秘密と、それを巡る攻防はどこか滑稽。
カニバルクラブである意味がほぼなく、人肉愛好家の設定をもっと活かして欲しかった。
最後の展開は予想通りながらも絵面の強さとどうしようもなさが相まって結構好き。ジョナスがイケメン。
元々神経質な主人と気の抜けた周りの細かいやり取りが面白かった。
絶対息抜きしてしまうやつ。絶対油断しちゃうやつ。
でもいつ何時も対応の完璧なジョナスがイケメン。
スリル不足で特に楽しめなかったけれど、人肉食べてるから好き。
災いのもと
嫁を囮にして使用人を殺して喰らう金持ち夫婦と彼らが所属する秘密クラブの話。
冒頭の主人公夫婦の件ではかなり期待値が高まったが、以降クラブでの様子から肝心な?生々しさはあまり描かれず。というかボカシがデカ過ぎ。
退屈な夫婦喧嘩と嫁の脅迫ブーメランからのクラブ主催との探り合いがメインという感じ。
もっと欲しかった。
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