「中村倫也を責めないで!」アラジン Michi_2さんの映画レビュー(感想・評価)
中村倫也を責めないで!
公開以来3週連続トップの当該作品が、
385万人・50億円を突破した。
これは、255億円の「アナ雪」に並ぶ速さだそうだ。
映画レビューで気になるのが、
アラジンの日本語吹き替えを行った中村倫也に対する酷評です。
実際、私も「歌が下手すぎる」と感じました。
ちょっとNHKの連ドラで売れただけなのに、と思ってしまいました。
しかしながら、
Disneyは、アラジンに何を求めていたのでしょうか?
たぶん、歌唱力や説得力ではなく、純粋な「優しい声」だったのでしょう。
一方、ジャスミンは、「美しいだけで発言しない女性」を否定する
「強い女性・民の為に働く女性」です。
「Speechless、心の声」の歌詞が、それを表現しています。
それ故、ジャスミンの声には、歌唱力と説得力が必須とDisneyは考えたのでしょう。
Naomi Scottも木下春香も超一流の歌唱力を持ったsingerです。
「アナ雪」を思い出します。
"Let It Go"が、爆発的に流行したのに、松たか子は、TVやコンサートで
一度も歌いませんでした。
大変不可思議に感じていたのですが、松たか子のインタビューで理解できました。
何度も何度もDisneyから「ダメ出し」された挙句の収録だったそうです。
なぜならば、松たか子の歌い方は、張る歌い方ではありません。
ましてや、怒鳴り声など出しません。
しかし、エルザの「強い女性」「怒り」を、
当然、Disneyは、松たか子に求めます。
結局、公開後、松たか子は、映画のテンポで歌う事を拒否し続けました。
多分、この歌が嫌いになってしまったのでしょう。
脱線しましたが、私は、Disneyは間違っていないと思います。
中村倫也は、「優しい声」だから、アラジンなのです。
そもそも、
映画アラジンの主役は、アラジンではなく、ジャスミンだと
私は考えていますから。。。
"Speechless"、映画とともにヒットすればいいなぁ。。。