「謎が謎を呼ばずに謎のまま終わる、そんな作品」モンスターハンター あまとうさんの映画レビュー(感想・評価)
謎が謎を呼ばずに謎のまま終わる、そんな作品
魅力の殆どがモンスターの造形やらその驚異の描写に偏ってるのは他レビューを見れば一目瞭然ですね、これはパニックムービー、もしくはミラ様伝説再臨の序章です。
シナリオはチェシャ猫不在のマッドでグロなアリスを長時間見せられて、やっと言語が通じる人と会いストーリーの進展があったと思ったら魔物を倒して世界を救え程度の内容、まさかの王道ファンタジーでしたってかアリス・イン・ワンダーランドもそんな感じだったっけな、ジャバウォックと戦ってたし…脱線しました。
それでその話せる異世界人がおとぎ話でもしてくれれば良かったのにすごい簡潔に自分の要点だけチャチャッと話すだけなので世界観は霞のような薄さに…そしてその登場人物に戸惑いも疑問もなく主人公は納得、現実世界の味方皆死んでるのにあの怪物共は何なのすら無し、貴女大尉で皆部下だったよね?ってこっちが困惑してしまった、あんなに生きろと励ましてたのに死んだら切り替えていくんですね、逞しい。
アクションはトニー・ジャーもミラ・ジョヴォヴィッチも流石すげぇや、しかしいざモンスターと戦うとなるとワイヤーアクションでヤーやら言いながら一直線に飛びかかるか弓矢だけだし倒し方もJAWSに始まるようなパニック映画王道のアレやコレや…意外と柔らかかったんすねそこってシーンは少し面白かったけど。
あとは誇張された伏線みたいなのもいくらかあっても今作では全部その時点でフェードアウト、ラストのラストには物語中に示唆されもしなかった奴が飛び出てこっちも疑問もなしに応戦、戦いはこれからだ!!みたいな、アイツ倒せば番人は居なくなって目的達成じゃないの?って疑問持つやついなくてここでも困惑。
ここまでつらつら書いても造形や描写はとても良かったですね、そこだけは本当に評価します。
見終わった感想、続編来ないと何も分かんないけど造形はすんごかったのでまぁそこは面白かったかな。
作品としてはシャークネード一作目って感じ。
続編待ってますね。