「モンスターハンターではない何かでした。」モンスターハンター まめさんの映画レビュー(感想・評価)
モンスターハンターではない何かでした。
これがモンスターハンターだ!と言われるとなんとも納得がいかない。
モンスターハンターに出てくるモンスターと、武器と防具を使ったSFアクション映画、ならまぁ……理解できなくもないです。
モンスターハンターって、なんだかんだ人は死なないんですよね。
瀕死になっても回復薬でぎゅーんと回復するし、毒も解毒薬でスッキリ直る。ものすごい攻撃受けて死んだ!と思ってもキャンプに帰るだけ、もしくは、クエスト失敗するだけ。
なのに、この映画では思いっきり最初からフラグ立てた人が死ぬし、大変グロい描写が出てくるしで、キツかったです。
ネルスキュラの巣は、ロードオブザリングの大蜘蛛シェロブの巣を思い出しました。
全体的に構成が雑で、どこを見せたいのかわからなかったです。
異世界に飛ばされて、そちらの世界の人や生き物との交流を描きたいのか、アクションをやりたいのか、CGを見せたいのか、元の世界に戻る過程を描きたいのか……どれもやりたくて、どれも中途半端に終わった感じがします。
また、最後あたりのゴアマガラとの戦いは、CGもちょっとちゃっちくて、「最後は(クリエーターが)疲れちゃったのかな」と思うレベルでした。
一番気になったところは、ミラが、異世界のハンターに対して、何か信仰しているようなものを蔑ろにしたところ。ここは、ほんとイラッとしました。(そういうひどいことをしてしまうような精神状態だったというのを表したいのかもしれませんが……)
ゲームをプレイしたことがあるので、映画のストーリーもゲームのストーリーのように、もっと爽快で面白く、でもちょっと感動するストーリーなのかな!と勝手に期待していたのがよくなかったのかも知れません。