劇場公開日 2019年9月20日

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「前半は最高、後半はなんかよくわからなかったけどやっぱり最高」HELLO WORLD サブレさんの映画レビュー(感想・評価)

5.0前半は最高、後半はなんかよくわからなかったけどやっぱり最高

2019年9月22日
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鑑賞方法:映画館

楽しい

難しい

コンピューターで再現された過去の世界の少年が、現実世界のリアルタイムの少年自身(つまり、大人になった少年)に、コンピューターの情報を書き換えるべく奮闘させられるお話。一言で説明するには何とも難しい設定だあ…。
自分を物語で言うところの「エキストラ」と語る堅書直美の前に、現実世界からやってきたと称する大人のカタガキナオミがやってくる。曰く、この世界は膨大な情報で構成された架空の世界なのだと。この再現された過去の世界でナオミは恋人を死なせた事故をなかったことにして、たとえ架空の世界であっても彼女である一行瑠璃が生きていた証を作りたいのだと。直美は情報(=この世界)を改変するアイテムを駆使して彼女を守るべく修行を始める…。

というのが物語の筋で、前半は不穏な空気を匂わせながらも順調に事が運ぶ。たった一人の思い人のために世界を改変するのはセカイ系そのものだが、架空の世界であってもセカイ系と呼んでもよいものか?と思い始めた辺りで、事態は一変する。
まず、ナオミの目的が一行さんの情報目当てだったのはいい。何か裏があるんだろうと思っていたし。一行さんの情報からよみがえった現実世界の一行さんが、目の前のナオミを拒絶するのもいい。そうそう思い通りにはいかないものだから。
しかしそこからの展開がよくわからない。よくわからないが…面白かった。

どうも、ナオミの世界も架空の世界だったらしい。だから直美は一行さんを連れ戻すべくナオミの世界に干渉できた。で、最後まで観た感じ、アイテムをナオミに回収された直美は、本当の現実世界の一行さんの助けを借りてナオミの世界に干渉した、っぽい。
どういうこと???
ナオミは自分の世界も架空であることに驚いていたが、同じ世界にいた博士たちはそこまで驚いていなかったように見えた。しかし、彼らがその世界を元に戻すための手法を知っていて、かつその手法がその世界からアクセスできるものであることがよくわからない。
一体どういうこと???

何か見逃したのかと不思議な気持ちでたまらない。でも、とにかく面白かった。SFものとしても中々骨太だったし(後半よくわからなかったが)、青春ものとしても楽しく観ることができた。ちょっとでも興味があれば絶対に観るべきですよ。

サブレ