「こわかったけどなんか惜しい」アス ぽこぽこさんの映画レビュー(感想・評価)
こわかったけどなんか惜しい
序盤に怖さのピークがきて、その後はずっと戦闘で、ホラーというよりアクションシーン多めな感じ。
影の説明もしっくりこないけど深くは考えない方がよさそう。
不幸な人たちは自分だったかもしれないし、立場は簡単に入れ替わってしまうことに、幸せに暮らしている人たちは気づいていないことが恐怖なのだという映画だった。
良かったところ
・影の家族が家に侵入してくるところが最高に怖くて良かった。そこがピークだったかも。
・影の動きが気持ち悪くて怖くて良かった。
・アクションシーンも楽しかった。
・主人公が実は地下出身で入れ替わっていたオチにも驚いたし、息子たちから見れば母親はあの人なので、バッドエンドなのかハッピーエンドなのかよくわからない感じが良かった。
・極限状態でも誰が運転するかとか些細なことで言い争いが始まるのが家族っぽくてあるあると思った。
悪かったところ
・全体的に編集がどうなの?って思ってしまう。
見せる順番とか変えたらもっとわかりやすくなる気がするけどどうなんだろう。最初の子供時代のとことか、現在にすすんだ時にさっきのは母親か娘か?ってなったし。普通に家族で引っ越ししてきたシーンから始めた方がよかったんじゃないだろうか。
・実は一番ワクワクしたのが影が出てきたときで、こういう場合、だいたいその正体は、幽霊、宇宙人、妖怪、精神病の幻覚あたりがありがちだけど、そのどれでもない影という新しい存在が発明されたんだ!と思ったのだが、ラストに実は地下世界のクローン実験の生き残りという、わかりにくく微妙な全然納得できない設定であることが判明し、とてもがっかりした。
・友達の家族が殺されるところ、ふざけすぎだろあれ