「フランチャイズ映画、垂涎の的!?」ワイルド・スピード スーパーコンボ Naakiさんの映画レビュー(感想・評価)
フランチャイズ映画、垂涎の的!?
映画の冒頭、エキゾティックな曲に合わせて黒ずくめのバイクを操る謎の男が登場する。シーンが変わって、重要な荷物を強盗団が盗もうとしているところをM-I6の武装部隊が急襲し、それを阻止しようとするが、バイクに乗っていた謎の男率いる第3の集団が現れ、M-I6から荷物を奪おうとする。その黒ずくめの謎の男を演じているのが、最近観た映画「ダークタワー(2017)」に出演していたイドリス・エルバで謎の男ブリクストンを演じている。ブリクストンは拳銃の玉なんて、ヘッチャラのチャラで片手でいとも簡単に撥ね除け、相手の動きは内蔵しているディバイスからすぐに読み切っちゃうし、挙句の果てには、自らを「俺は未来型戦闘員だ!」なんて言ってしまうので止めようのない存在。かろうじてM-I6の女性隊員のハッティ・ショウが超が付くほどの危険バイラスを持って姿を消してしまう。何故か彼女の行動をM-I6は裏切り者として後を追うこととなる。ここまでのストリー展開は、息をもつかせない、これから映画を観ようとするものにショッパナからカンターパンチをぶちかました、そんなワクワク感が盛り上がるスターターとしては最高の入り方をしている。
そんなこんなでステレオタイプの人類絶滅の危機を救うべく、CIAから白羽の矢がったたのが、凸凹コンビの登場となる。元々はサーファーあがりの俳優と思っていたが、勘違いで飛び込みの選手としてならしていた相変わらずの鮮やかなカンフーアクションを見せるデッカード・ショウことジェイソン・ステイサム。もう一人、元WWE世界チャンピオンにしてパワー系アクションのルーク・ホブスを演じるドウェイン・ジョンソン。いつものようにお前なんかとは組まないという2人だが、ルーク曰くデッカードの嫌いなところは"It's your voice." なんてイギリス、イングランド出身の俳優さんによくぞ言ってくれたと拍手.......!失礼しました。謝るぐらいなら言うなってか?
上映時間を残り20分を切った頃より、デッカード・ショウとルーク・ホブスが操るトラック軍団対ブリクストン操る戦闘ヘリ"UH-60 ブラックホーク"の一騎打ちは、スピード感が半端でなく、これでもかというアクションシーンの連続でファンなら必見の価値満載のものとなっている。そして“人間兵器”ブリクストン対凸凹コンビの直接対決と流れがなっていて、滝からか?雨なのか?降りしきる水しぶきの中、3人の肉弾戦は、ストップモーションを駆使して、その水しぶきを振り払う顔面ドツキ合いシーンや力強い、他のものを圧倒する迫力の限界を見るようで、しかも最後にはWWEばりの必殺技バックドロップが炸裂する。とにかく、このストーリー2人のパワーが炸裂し、いつでもどこでもお互いをけなしあう凸凹コンビぶりは十分すぎるくらいコメディとしても成立している。
"I ♡ COPS" 日本人?
すでに上映されているプレミア映画を観ている評論家が口をそろえるように指示をしている本作。例えば、1996年に設立されたウェブにおける日刊雑誌Slateに載っていたコメント「そこに合わせるのにピッタリとなるような交換部品のようにめったにそういうことは起こらないのが常なのだけれども、この映画に関しては、必要とすることが行えている。」また多くの支持をする意見に相反するように否定的な意見もあり、自らポップカルチャーに憑りつかれていると公言しているエンタメ専門サイト、The A.V. Club「騒々しく、破壊的で、エフェクトを多く含んだアクション・シーンは、監督が漠然と理解していないと思われる。 - そして、残念ながら、それがFast&Furious映画(原題)のすべてという事ができる。」日本のファンの皆様には大変辛辣な意見のように聞こえるが、実際のところ客観的につまり冷静的にみれば、自ずとこの意見を無視できるものではないことが理解できる。
今作の映画を担当したデビッド・リーチ監督、もともと彼はスタントマン出身から映画監督になった、ある意味異色でサクセスストーリーを地で行くような方なのだけれども、断っておきます。あくまでも個人的意見として聞き流してほしいのだが、この監督、先日観たジョン・ウィックシリーズ最新作「ジョン・ウィック パラベラム(2019)」なんかを観ているとネタがなくなったのか韓国映画の重要なシーンをそのままパクっているし、ラストなんかを見ると?の連続となるほど過去に公開された有名なシーンをインスパイヤーしている場面も出てくる。彼の映画ファンの皆様、お怒りをしずめるように!ッテ逆なでか? 逆なででしたすみません。謝るぐらいなら言うなってか?