「脚本や演出のクオリティがドラマと違いすぎる」劇場版おっさんずラブ LOVE or DEAD yuyuさんの映画レビュー(感想・評価)
脚本や演出のクオリティがドラマと違いすぎる
ドラマ版が大好きでDVDも購入し何度も見てました。ドラマ版は繊細な心理描写や役者の演技が素晴らしく、とにかくはまりました。BLというテーマへの着目もいいなと思ってました。同じスタッフ・キャストで作る映画版ということで、予告編を見て一握の不安を覚えたものの、とても楽しみにしてました
・・・・が今作はとにかく別次元。ドラマ版とはまったくの別物です。ここまで支離滅裂なストーリー展開になるとは思わなかった。世界観を壊さないでほしかった。どのサイトでもReviewの点数が驚くほど高く、ファンが応援したい気持ちはわかりますが、フェアな評価ではないと思います。このクオリティのもので満足してしまったら、もし次回作が作られたとしてもこの程度になってしまうので、評価はちゃんとすべきだと思います。
まず、なにがひどいかというと脚本と演出。
台詞やキャラクターの掘り下げが浅い。ジャスティスや狸穴といった新キャラの設定も終始不可解でした。ちずがファンから人気ないとはいえ、なんなのかあの扱いは・・・と思うほどひどかったです。全く話に絡んでこない。そのほか、花火大会での「牧の顔ってベビーカステラみたいだよね」の後での唐突なシーン切り替え、なんなんでしょうか。火事のシーンも、爆弾はすぐ窓の外に投げられるし、熱いのにスーツ姿で逃げ回り座り込む・・・。ツッコミどころあげたらきりがありません。コメディに振り切るならいいのですが、この程度の視聴者層だと思われていたのでしょうか。まぁ唯一よかったのは最後のキスシーンくらいでしょうか。
あとはみなさん俳優陣を評価してるようですが、正直よくなかったと私は感じました。
蝶子さんも、春田も泣くシーンで涙出てないし(涙が出るようなストーリー展開ではないので泣けないのも仕方ない)、ドラマ版であったような関係性が感じられなかったです。この脚本で感情移入するほうが難しいと思うので俳優陣も大変だったんだろうなぁと思います。春田のキャラもおおげさだし、たまに手塚翔太を見ているかのようでした。
もっというと、衣装もよくなかったです。特に宮島さんのスリット深いスカートが気になった。
このレベルの作品であればもう次回作等は結構です