「違う違う、そうじゃな~い~」劇場版おっさんずラブ LOVE or DEAD いーじーさんの映画レビュー(感想・評価)
違う違う、そうじゃな~い~
おっさんずラブのドラマが大好きで、正にリアタイで楽しんでいました。
DVDも公式本も持っている1ファン(特に牧のファン)としての、忖度なしのガチな感想です。
今回の映画、予告から爆破シーンなど盛り沢山で、嫌~な予感はあったものの、直前のSNSには花火大会デートやネクタイくいっシーンが発表され、気持ちが再浮上!
それゆえ、「やっぱりかー」というガッカリ感が余計に強くなり、残念でなりませんでした。
とにかく一番残念だったのは、生活感のなさ。
「これから一生牧と一緒にいたい」と春田は言うものの、今回の映画にそういった日常がないために、私たちは見てきたドラマから彼らの日常を思い出すしかない。
春田と牧が食卓を挟んで他愛もない話をしたり、笑ったり、ふざけあったりが皆無だなんて、誰が予想しただろうか?
なんてこった!
いや、そこは映画(お祭り)ということで100歩譲りましょう。
問題はココ。
倒れてしまうほど頑張っている大好きな牧を目の当たりにしながら、彼の夢(目的がぼんやりとした都市再開発)に全然共感したり応援したりできないのは、私がエリートじゃないから?
いやいやいやいや。
あんなに住民を苦しめないと掴めない夢を夢と言われて、応援できる天空不動産ファンはいないでしょ?
もしもね、牧の夢がもっと皆に理解されやすい夢で、共感できて、応援できて、その上で春田とのすれ違いだったのなら、例の爆破シーンですら、きっと心の底からドキドキできたはず。
てかさ、夢を叶える為とはいえ、あんな風に天空不動産の元同僚たちにも容赦なく、意固地に拗らせた牧を見ていたら、
「もう別れちまえ!!」と心の中で叫んだわ。
(昨年の春は牧の不器用さ繊細に涙し、本気で応援していたのに(泣)
牧、お前変わったな……
(ついでに春田もな!)
私は別に、春田と牧の結婚式や指輪を渡すとこ、ましてやラブシーンなんて全然妄想や想像で大丈夫なのです。
だから春田と牧の心の動き、そして二人の会話をもっともっと見せて欲しかったな。
そしてファーストネームで呼ぶのも、キスをするのも、一緒に暮らす家(彼らの二人の空間)でして欲しかった!!
というところです。
それでも星が一つとかじゃないのは、
やっぱり面白いから。
そしてみんなカッコイイ!
そういうわけで、続編(牧と春田の日常)に期待します。
できたらドラマで。
※あくまで1個人の感想です。
※とはいいつつも、お祭りが終わったあと姿を眩ますであろう牧のロスになるんだろうな(泣