劇場公開日 2019年3月9日

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「派手さは無いですが、主人公の毅然としたひた向きさが心を打つ」マイ・ブックショップ ホワイトベアさんの映画レビュー(感想・評価)

3.5派手さは無いですが、主人公の毅然としたひた向きさが心を打つ

2019年6月21日
PCから投稿
鑑賞方法:映画館

イギリス小説の映画化作品。英国の田舎の海岸沿いの町が舞台。亡き夫との夢を叶えるべく、町で唯一の書店を開いた主人公フローレンスと、それを邪魔しようとする町の有力者との葛藤を描く。まだまだ保守的だった頃の、おそらくまだ女性の起業など殆ど見かけないような時代背景を考えれば、そんなものかな、とも思えますが、主人公もなかなかのもの。当時世間の大顰蹙を買った問題小説を田舎町で大々的に売り出すなど、ある意味とっても”やんちゃさん”なのでした。本作は彼女の店を手伝っていた少女の回顧目線で締め括られるのですが、世代を経て、ゆっくりと着実に古い因習が打ち破られる様を感じさせる演出がちょっと小気味良かったです。

ホワイトベア