「圧倒的なバイオレンスというムービーエンターテイメント」ジョン・ウィック パラベラム ななつ星さんの映画レビュー(感想・評価)
圧倒的なバイオレンスというムービーエンターテイメント
実はジョン・ウィック パラベラム 本作を見る前にジョンウィックとジョンウィック2を見ました。ジョンウィックはフォートナイトというFPSオンラインゲームを通じてで知っていて、確かジョンウィック2公開に合わせたコラボキャンペーンだったかな…なので何年か前に一度観たから2度目、パラベラムは初めてです。4 コンセクエンスもすでに劇場公開が終わったタイミングでの鑑賞はどう影響するか少しだけ心配だったけど…
解説にもあったガンとカンフーを合わせた「ガン・フー」とか、カーアクションとの融合で「カー・フー」とは上手く言ったものですね。この作品はアクションとかスタントにおいて、すごく挑戦的だと感じました。(ちょっと1とか2の感想が混ざっているかもしれない。)監督チャド・スタエルスキは元々スタント出身で、マトリックスではキアヌのスタントダブルを務めている。そしてジョンウィックが映画監督してのデビューで出世作品なら、彼がこのシリーズにどれだけ力を込めているか容易に想像がつくし、アクションシーンへの熱意は観たままだよね。
ニューヨーク、時代は現代だろう。その影に存在する裏の闇社会。閉鎖的なマフィアではなく、意外にも一般市民にも溶け込んだ独自のルールと秩序で厳格に統制されているよう。コインや誓約、コンチネンタルホテルの聖域など。伝説の殺し屋としてジョンウィックは引退するも、愛犬と愛車を奪われたことがきっかけでこの狂気の破壊的物語は始まった。本作品はその第三弾。
うーん、ガチガチのシリアスなバイオレンス映画ではなく、少しアメコミ的なエンターテイメント。個人的に大好きなハルベリーが出演しているため甘めの評価だが、楽しい作品なことには変わらない。タイトルのパラベラムにはウィンストンのセリフにもあったが、「戦いの準備をせよ。」というラテン語の意味があり、「Peace through strength 」と解釈される。単純なストーリーだが、伝わってくるものはルールへの反発なんだろうか。はたまた犬への愛なのか。馬をもアクションシーンに取り込むなんて、時間や労力を考えると他にも目を奪われるシーンは多い。あと…作中に独特な間があって、それが何かわからないけど4で理解できるかなぁ。