「派手で華麗なアクションがさらに進化!」ジョン・ウィック パラベラム M.Kotaroさんの映画レビュー(感想・評価)
派手で華麗なアクションがさらに進化!
このシリーズはもともと「血も涙もない残忍さ」特徴ではあったが,本作ではその無慈悲っぷりに拍車がかかった印象を受ける。その要因としては,前作までは怒りに任せて「追う側」だったジョンが,本作では一転して徹底的に「追われる側」になったという立ち位置の変化があるかもしれない。ジョンは最初から最後まで窮地に追い込まれっぱなしで,徹底的に情け容赦なく痛めつけられる。「いったいどうやってこのピンチから逃れるのか」「どうやって形勢逆転へともっていくのか」がまったく予想できないので,観ている側は終始ハラハラしっぱなしなのだ。さらに,今まで圧倒的な権力を誇ってきた主要な登場人物のはるか上を行く強さと存在感を併せ持つ〈裁定人〉というキャラが登場して,次から次へと制裁を加えていくという展開も,追われる者の恐怖に拍車をかけていると思う。
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